「世界中がアイ・ラヴ・ユー」

〔1996年/アメリカ〕


ニューヨークの金持ち家族の恋愛模様を描いたミュージカル。
それも、タモリ氏が時々揶揄するような、
登場人物が、突然歌って踊りだす系の。
病院のシーンなど、医者から看護師から病人から怪我人まで、
踊る踊る。
ウディ・アレンのミュージカルなんて初めて観た気がする。
ちょっと珍しい。


それにしても、この映画のアレンは役得すぎ(笑)。
元妻がゴールディ・ホーンで、
アレンに熱烈に惚れてしまう女がジュリア・ロバーツ。
監督はもちろんだけど、脚本までアレンだというから、
どんだけ自分に都合よく書いてんだ、ってね(笑)。


ところで、ホーンが金持ちの道楽でしているボランティアの中に、
「元受刑者を支援する」というのがあって、
昔、人を殺して、刑期を終えて出所してきた男を彼女が家に招くんだな。
ところが、その男と娘のドリュー・バリモアが出来上がってしまい、
途端にホーンが慌て出す。


それって彼女が言ってたポリシーと全然違うじゃん。
「罪を償ったのだから、差別してはいけない」なんてさ。
自分の子どもが絡んでくると、
そんな綺麗事、言ってられないってのが本音なんだよなー、と、
本筋とは関係ない所で考えてみた。


評価　★★★☆☆