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「団地夫人」 [映画]

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〔1962年/日本〕


新聞記者の英一(川崎敬三)と、
妻のはるみ(三条江梨子)が、
とある団地に引っ越してきた。


はるみは、団地の主婦に誘われて、
「人形作りの会」に入るが、
そこは、女たちが、
夫の操縦法や、浮気について話し合う
たまり場のようになっていて、
大人しいはるみは、うんざり。


はるみは、
結婚一周年の祝いを英一にすっぽかされ、
その事を、「人形作りの会」の
女たちに話すと、
「浮気の真似事をして、焼きもち焼かせてみたら」と
進言される。


会の先生の甥・良司が、
相手役となり、
英一を呼び出して、
浮気のフリをするはるみだったが、
なんと、その後、良司が、
遺体となって発見され・・・。





くだらない(笑)。
今時、2時間ドラマでも、
こんな内容のものを放送したら、
苦情が殺到しそうなくらいの、
くだらなさ。


でも、そこがいい(笑)。
馬鹿馬鹿しさも、ある一線を越えると、
面白さに変わる。
楽しませていただいた。


新聞記者と、専業主婦の夫婦。
夫は忙しく、
妻を構ってやれない上に、
子供を欲しがる妻に、
「まだいらない」と突っぱね、
暇を持て余す妻は、
近所の、変な「会」に入ってしまう。


この妻ってのが、
自分というものがなく、
近所の人に何か進言されると、
全て言いなり(笑)。


おかげで夫との仲はめちゃくちゃ。
大喧嘩の挙句、
狭い団地の部屋の真ん中に、
カーテンを吊って、
家庭内別居へ(笑)。


さらに殺人事件まで起こるのだが、
直前まで、
殺された男と会っていた妻が、
何の取り調べもされないのも笑えるし、
散々怪しいと言われていた、
隣の部屋の男が、
事件にかすりもしていないのも可笑しい。


とにかく登場人物全員が「変」(笑)。
せめて犯人は、
団地の中の誰かにしてほしかった(笑)。


評価 ★★★☆☆

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