SSブログ

「燃えよ剣」 [映画]

moeyoken.jpg
〔2020/日本〕


黒船が来航し、
開国を要求された、江戸時代末期。


幕府の権力を回復させ、
日本を守る「佐幕派」と、
新政権を目指す「倒幕派」の対立は、
次第に激しさを増してくる。


そんな中、
「バラガキ」(ならず者・不良少年の意)と呼ばれた、
土方歳三(岡田准一)、
近藤勇(鈴木亮平)、
沖田総司(山田涼介)らは、
武士になるという夢を胸に京へ向かった。


彼らは幕府の後ろ盾のもと、
「新選組」を結成し、
土方は副長として、
組織をまとめる。


また、未亡人・お雪(柴咲コウ)と出会った土方は、
彼女に激しく惹かれてゆき・・・。





試写会で観た。


司馬遼太郎さんの、
同名小説の映画化。


なんとなく、
「新選組」というと、
沖田総司が大変に美しく、
クローズアップされやすい気がしていたけれど、
土方歳三にスポットを当てて、描かれた内容。


ただ、Wikipediaによると、
土方の容姿も大変に良く、
女性にはモテモテだったという(笑)。
そういう意味では、
岡田君が土方の役をするのは、
合っているのかも。


前半の見所は、
やはり「池田屋事件」。
村本大輔演じる山崎丞が、
薬売りに化けて、
先に旅館に入り込む。
誰もが彼を薬売りだと信じ、
新選組の人間だと疑う者はいない。


山崎は、謀議中の尊攘派の人間たちの刀を、
うまい事取り上げ、
そこを新選組が襲撃。
面白い場面だった。


ただ私は、
旅館を血の海にされた、
池田屋さんが気の毒で気の毒で(笑)。


あの後、池田屋さんはどうなったのかしら。
あれだけの血を、
掃除するったって、
容易な事ではなかっただろう。
その後も、商売は続けられたのかしら。
私は本当にチマチマした人間で、
映画のスケールより、
そんな事ばかりが気になる(笑)。


後半は、新選組の凋落への道が描かれる。
どんな事も、栄枯盛衰。
盛り上がる時があれば、やがて廃れるのは同じ。


土方とお雪の恋愛は
史実なのか、創作なのか、
私には分からないけど、
岡田君が、
自分の気持ちを素直に表せない様子が素敵。


評価 ★★★☆☆

nice!(106)  コメント(16) 
共通テーマ:映画