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「離婚しない女」 [映画]

rikonshinaionna.jpg
〔1986年/日本〕


根室でウエザーリポートをする
岩谷啓一(萩原健一)は、
地元の有力者・山川正作(夏八木勲)に気に入られ、
それがきっかけで、
山川の妻・美代子(倍賞千恵子)と出会う。


美代子が山川と、
愛のない結婚をしたのは一目瞭然で、
美代子は、暴君の山川と別れたがっているのも、
感じ取れていた。


翌日、啓一は、電車の中で、
ひょんなきっかけから、
高井由子(倍賞美津子)と知り合った。
由子は既婚者で、
ライブハウスの経営もしているとの事だった。


美代子と由子。
2人の女に惹かれてゆく啓一と、
また、彼女たちも、
啓一を深く愛し始め・・・。





倍賞千恵子と倍賞美津子という、
本物の姉妹が、
赤の他人という設定で、
萩原健一を奪い合うお話。


ショーケン、モテモテだわ(笑)。
2人の女は、
共に既婚者だけど、
狂おしいまでにショーケンを好きだといい、
直接対決のシーンの
激しさったらない。


ショーケンはショーケンで、
どちらの女も捨てがたく、
設定では他人だけど、
観ているこちらにしたら、
まさかの姉妹丼?って感じで(下品すぎ。すみません(笑))


いや、美津子さんの方とは、
肉体関係はないから、
丼にはならないか(ますます、すみません)。


ただ、正直、
私には、千恵子さんが
痛々しくて、観ているのが辛かった。


というのも、
千恵子さんは、
金持ちの派手な妻で、
めっちゃヒステリックでエキセントリックで、
なんだかずっとギャーギャー喚いているような役柄で。


千恵子さんというと、
どうしても「寅さん」のさくらのイメージが強いので、
そんな映画の役が、とっても無理しているようにしか見えない。


もちろん、女優さんなのだから、
どんな役でもこなせなければならないのは
分かっているけど、
やっぱり、合う合わないってある気がする。


その点、美津子さんの役の方が、
良識的だ。
彼女は、それなりに良妻賢母で、
夫への愛は無くなっているとはいえ、
家族を捨てる勇気もなく、
迷っている。


これ、千恵子さんと美津子さんの役を
入れ替えたらどうなっていただろう。


まぁ、その方が、
2人のイメージには合うんだろうけど、
もしかしたら、公開当時、
ギャップと話題性を狙ったのかもしれないな。


評価 ★★★☆☆

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コメント 14

mitu

「結婚できない男」というドラマがあったけれど
「離婚しない女」って、離婚できないのではなくしないんですね
なにを言ってるんだか私は^^
by mitu (2022-07-14 18:36) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます。

結婚「できない」のか「しない」のか、
離婚「したい」のか「しない」のか、
ハッキリしてくれって感じですね^^;
by 青山実花 (2022-07-14 20:57) 

tommy88

ショーケンは暴走していましたね。
テンプターズだったでしょうか、タイガースよりヤンチャでした。
ショーケンは岸恵子さんのお相手もなさっていました。
全く年の差を気にしない、お姉さんキラーでした。
姉妹丼、目眩しそうな表現ですが、駄言辞典に入りそうです。
さあ、ねえ、どっちにするの、決めて、さあ、ねえ。
ドロドロの修羅場、夏の痛い思い出ですね。

by tommy88 (2022-07-14 22:35) 

わたし

渥美清さんが、男はつらいよで確たる役者の地位を得たおかげで他の役はできなくなったのと同じで、倍賞千恵子さんもさくらのイメージがついてしまい、素朴な優しい役しかできなくなったのですね。
お顔立ちや声のトーンなど、役者さんの個性もありますから、その役のせいだけではないですね。
でも、姉妹共演なんてあったのですね、知りませんでした。
by わたし (2022-07-14 22:57) 

お散歩爺

この様な関係は現実にもあるような気がします。
出て女性女性の名前は皆我が家の身内にいるんです。
美津子さんの方だって肉体関係は済なのかも(^_-)。
by お散歩爺 (2022-07-15 07:54) 

angie17

当時から(ギャップ萌え)が有ったのですかね~~。
確かにフィットする役柄と、そうでない役柄がありますね。
by angie17 (2022-07-15 15:16) 

英ちゃん

ぁぁ、ミニオン物はローソン限定(ローソン100には置いてない)です(^_^;)
by 英ちゃん (2022-07-16 10:54) 

青山実花

tommy88さん
コメントありがとうございます。

若ぶるわけではないのですが、
GSの事はさすがに良く知らなくて、
どんなに説明されても、
どのグループに誰がいたのか、
いまだによく分かりません^^;

修羅場というのも、
たまにはいいものかも。
状況を楽しみたいです。
ただし、最後に勝てるという保証があればですが^^;


by 青山実花 (2022-07-16 21:51) 

青山実花

わたしさん
コメントありがとうございます。

倍賞千恵子さんは、
どうしても良妻賢母のイメージですね。
ジャケット写真を見ても、
毛皮が似合うのは、
美津子さんの方では?と思ってしまいます。

私も姉妹共演があるなんて、
この映画を観るまで知らなかったんですよ。
by 青山実花 (2022-07-16 21:54) 

青山実花

お散歩爺さん
コメントありがとうございます。

> 美津子さんの方だって肉体関係は済なのかも

なるほど^^
そのようなシーンはなかっただけで、
裏では何があるかわからない・・・
という事ですね^^
by 青山実花 (2022-07-16 21:57) 

青山実花

angie17さん
コメントありがとうございます。

確かにこの映画、ギャップ萌えですね^^;

あまりにも合わない役だと、
ちょっと違和感覚えますね。
by 青山実花 (2022-07-16 21:59) 

青山実花

英ちゃんさん
コメントありがとうございます。

そっかぁ、ローソン限定でしたか。
今度行ってみます。
いつも情報ありがとうございます^^
by 青山実花 (2022-07-16 22:00) 

裏・市長

「離婚しない女」といえば、
脳裏に浮かぶのは初代・悠木千帆さんですね。

岸田森とはあんなにあっさり別れたのに、
内田裕也とはなぜ、あれほど別れたがらなかったのか。
島田陽子ごときに負けたくはなかったのか。

しかし、晩年の内田裕也を見ていると、
「これはプロレスだったのではないか?」と。

お互いに、「あ・うん・こ」の呼吸で、
その距離感を楽しんでいたのではないか…と。

男と女とその真ん中は実に複雑怪奇ですね。
by 裏・市長 (2022-08-11 22:52) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

内田裕也と別れなかったのは、
よほど相性が良かったのだと思いますわ。
色々と。

島田陽子は、
遺体の引き取り手がないくらい、
しょうもない女でしたからね。

毎回毎回トラブルを起こしては、
なんやかんやと言い訳する姿を
ワイドショーで何度見た事か。

「白い巨塔」で佐枝子さんの役をする女優は、
表 ⇒ 清純
裏 ⇒ あばずれ

と決まっているのでしょうか。

by 青山実花 (2022-08-21 20:12) 

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