「名探偵明智小五郎シリーズ 怪人二十面相 第三部 怪盗粉砕」

〔1954年/日本〕


第二部からの続き。


明智小五郎（若杉英二）は、
秘書・玲子からの伝書鳩を受け取り、
怪人二十面相のアジトを突き止め、
玲子と、羽柴博士の娘を救う。
しかし、二十面相は、
気球に乗って逃げてしまう。


羽柴博士は、
原子炉設計図を、
親友の時計店店主・大島の店頭に飾られている、
置物「黄金の塔」に隠す。


しかし、極秘のはずのそのことが、
二十面相に知れ、
5日後の12時に、盗みに行くと予告される。


大島は、明智に、
店に泊まり込んでほしいと懇願するが、
明智は、なぜかそれを断り・・・。





シリーズ三作目にして、最終章。


どうやら、当時、
この三部作は、一週間の間を空けて、
公開されたようだ。


今観れば、突っ込みどころ満載な内容だけど、
きっと当時の少年たちは、
ワクワクしながら、スクリーンを見つめていたのでしょうね。


今回も、前2作と同様、
一人で観るのが勿体ないような、
凄い内容（笑）。


羽柴博士の大事な原子炉設計図を、
置物の「黄金の塔」に隠したのはいいけれど、
それを二十面相に知られて、
みんな大騒ぎ。
だったら、とっとと別の場所に隠し替えたらいいではないか（笑）。


で、羽柴博士と、親友の大島が、
家の中で話していると、
「設計図は必ずいただくぞ。わーはははは」と、
響き渡る、二十面相の声。


自分の家で、
いきなり、そんな声が聞こえたら、
震え上がるだろうに、
お二人は、
「なんか、声が聞こえたな。空耳かな」て（笑）。
本気で設計図を守る気があるのか？（笑）


まぁ、そんなこんな、
色々あるけど、
時計店の中で起こる、
5日間の出来事は、
それなりに面白く、
ちょっと、ゾッとする瞬間もあったりして、
展開を楽しむ。


ラスト、
二十面相は、一応、捕まったという事だけれど、
明確ではなく、
謎を残したまま終わる。
もしかしたら、
さらなる続編を作るつもりで、
その辺はボヤかしたのかもしれない。


評価　★★★☆☆

コメント 10

古い映画ですね。若杉英二懐かしい。
私も当時二十代でしたよ。
by ponnta1351 (2020-07-19 15:45) 

ponnta1351さん
コメントありがとうございます。

若杉英二さんをご存知とはすごいです＾＾
このような趣のある映画を、
リアルタイムでご存知とは、
とても羨ましいです＾＾
by 青山実花 (2020-07-19 19:54) 

怪人二十面相で明智小五郎の活躍は当時楽しみでした。
何時の頃からか漫画じみてるので見なくなっちゃいました。
by 旅爺さん (2020-07-20 08:03) 

　ポスターの中で女性が恐怖で両手を頬のあたりを覆ってますね。その前のポスターでも同じようなポーズ。かつての演技の定番だったかもしれない。
by beny (2020-07-21 11:14) 

旅爺さんさん
コメントありがとうございます。

子供の頃、夢中になって見ていても、
ある日、その内容の拙さに気付くのかもしれませんね＾＾；
by 青山実花 (2020-07-21 16:29) 

benyさん
コメントありがとうございます。

当時、怖いという表現は顔に手を当てたのでしょうか＾＾
あと、このビデオパッケージの写真と「第一部」のポスターが
同じポーズなのは、
女性の着ている服が同じなので、
どこかの場面をポスターに使用したのでしょうね＾＾

by 青山実花 (2020-07-21 16:36) 

明智、いろんな方が演じているけど、やっぱり天知茂サマが一番。。吾郎ちゃんも意外と良かったのです♪
美輪明宏サマの黒蜥蜴で明智が天知サマで見て観たかった～。

by Ginger (2020-07-21 18:48) 

Gingerさん
コメントありがとうございます。

天知茂さんの「黒蜥蜴」では、
小川真由美さんが黒蜥蜴役だったのですね。
美輪明宏さんと天知茂さんの組み合わせ、
豪華ですね。
実現できなかったのが残念です。
by 青山実花 (2020-07-23 23:05) 

あ！青山実花さんもご覧になったんですか！、
「怪人二十面相　第三部」！。

実はボクも・・・。

…ちょっと待ってください。
偶然というにはあまりにも、偶然が続き過ぎや
しませんか？。先日から少し気になっていたんです。

世の中にはこんなにたくさん映画が存在するのに、
そんなに度々、紹介する作品が重なるなんて、
そんな不自然なことがありますか？。

探偵社に調査依頼をし、少し調べさせていただきました。
ここ数日、同じ日付に同じ映画の感想が続いています。

しかしさらに詳細な調査を依頼しますと、
探偵のドケチ小五郎先生から、こう言われました。

「よくよく見ますと、容疑者の青山実花さんの
　ほうが更新時間が早いのですが…」。

世間的に見るとワタシが真似をしてるようにしか
見えないと言う客観的事実を突きつけられました…。

…くっ…悔しいですっっ！！。

必ず、必ずシッポをつかんでやるぞ！！。
by 裏・市長 (2020-07-30 20:28) 

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

本当に、
「事実は小説より奇なり」という諺もある通り、
世の中には、
有り得ない偶然というものがあるものです。

大和高田国と、日本という、
国交を断絶している国同士の人間でも、
同じ日に、同じ映画を観て、
同じ日にブログに感想をアップするという奇跡が、
絶対にないとは言い切れません。

え？
そんな事を調べるために、
探偵を雇ったんですか？

大変な調査だったでしょうね。
なにせ、言葉も通貨も精神構造も、
何もかもが違うんですから。

それに、不思議な話ですわね。
裏・市長さんは、ご自分がパクったか、パクってないか、
そんな事も分からないんですか？
忘れちゃったんですか？
いくら後期高齢者とはいえ、
物忘れがひどすぎます。
一度病院に行かれた方がいいのでは。

by 青山実花 (2020-08-02 20:50)