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「ユリゴコロ」 [映画]

yurigokoro.jpg
〔2017年/日本〕


レストランを経営する亮介(松坂桃李)は、
婚約者が失踪し、
父親が末期癌と宣告されるなど、
不幸な事が続いている。


ある日、父の家の押し入れから、
表紙に「ユリゴコロ」と書かれたノートを見つけた亮介は、
何気なくそこに書かれた文章を読んでいくうちに
愕然とする。


それは、女性の手記であり、
女性が自分は連続殺人犯だという告白だった。


さらに、読み進めてゆくうちに、
それを書いたのが、
自分の母親・美紗子(吉高由里子)だと気付いた亮介は・・・。





生まれながらの殺人鬼。
サイコパス。


そういった人間はいると思うし、
定期的にこの世に現れて、
事件を起こしてニュースになる。


いや、この物語に出てくる殺人鬼・美紗子は、
生まれながらの殺人鬼だと
明確に表現されているわけではない。
描かれてはいないだけで、
何か原因となる事があったのかもしれない。


ただ、幼い頃からの彼女の言動を見ていると、
やはり、何か持って生まれた要素も
大きいのかなぁという感じで。


そして、この映画の面白さは、
怖いだけじゃない。


美紗子を深い海のような心で愛する、
松山ケンイチ演じる夫が素晴らしい。
この夫婦の場面で、
2回泣いちゃった。


観られたかたなら分かると思うのですが、
特にダムの場面は、
2人の葛藤が見事に描かれていて、
あぁ、どうしたものか、と、
観ていて辛い。


吉高由里子は、とても好きな女優。
自由で今どきな感じがするかと思えば、
ちょっとレトロな役もこなす。


この映画のような、
サイコパスの演技も、
とても良かった。


評価 ★★★★☆

nice!(120)  コメント(8) 
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コメント 8

mitu

吉高由里子さんも松山ケンイチさんも好きな俳優さんです
松崎桃李くんは...△^^
by mitu (2020-04-10 13:47) 

英ちゃん

吉高由里子さんは、2008年に放送された「太陽と海の教室」と言う学園ドラマで知りました。
主演は、織田裕二さん(先生役)で吉高由里子さんは生徒役でした。
このドラマは今考えると出演者が豪華でした?
先生役で北川景子さんも出演してたし、生徒役は濱田岳さん、岡田将生さん、北乃きいさん、賀来賢人さん、前田敦子さんなどが出演してました。
てゆーか、その頃は皆そんなに人気も無かったか(゚□゚)
by 英ちゃん (2020-04-10 14:05) 

拳客の奥様

☆☆☆☆評価は凄い…♪吉高由里子・声も良いよね^^
松山ケンイチには、身悶え無かったんだ…ジャニーズじゃ無いしね~笑
by 拳客の奥様 (2020-04-10 15:01) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます。

私も吉高さん、松山さん、好きです^^
桃李君も好きです(誰でもいいのか?^^;)
by 青山実花 (2020-04-12 09:29) 

青山実花

英ちゃんさん
コメントありがとうございます。

「太陽と海の教室」というドラマは知りませんでしたが、
すごいですね!
全員が主役級ではないですか!
Wikipediaで見てみたら
他にも凄い方が出演されているようですね。
キャスティングしたかたに
先見の明があったのでしょうか^^;
by 青山実花 (2020-04-12 09:31) 

青山実花

拳客の奥様さん
コメントありがとうございます。

吉高さん、ルックスも声もいいですね^^

松山さんは学ランを着ていなかったので(笑)。
by 青山実花 (2020-04-12 09:32) 

裏・市長

あっ!青山実花さんもご覧になられたんですか!。
実はボクも見たんですよ「ユリコゴコロ」。

もうダメ!しょっぱなから、幼女が池で溺れて、
仰向けに目ぇむいて死んで浮かんでるの!。

モロにそれを映すの!。

この作品、そーゆー場面や血を強調しなくても
よかった気がするんだが…。
「ラブストーリー」でまとめたほうがよかった気が。

ここからネタバレになりますが、
ラスト、あの薄幸そうなキムタエが
暴力団事務所のヤクザをひとりで皆殺しに
したのって無理がないか?。

で、あのキムタエはキムタエを
キャスティングするのではなくて、
もっと地味な掃除のオバさん的な人を
あてたほうがより悲劇性が出た気がする。

キムタエもマツモモもトシ変わらんやろ?。
それがおかしい。
ここは、あき竹城さんしかいないと思われる。

あとマツモモの描写がヘン。
いきなりスピード狂だったり、
いきなり出刃持ち出したり、
調理場で一心不乱に肉をミンチにしてたり…。

で、あげくに
「オレには殺人鬼の血が流れてるっっ!」。

セリフで言うのではなく、画で伝えろよ。

でも、映画としては評価は高いですよ。
悪くない。
残酷描写だけで評価されてしまうには惜しい作品。

あ、しまった。
今日は真面目に作品レビューをしているではないか!。

セクキャバ行って、修行してくるわ!。
by 裏・市長 (2020-04-19 03:35) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

「ユリゴコロ」

私が、自分の中の恐ろしい心に気が付いたのは、
5歳のころだった。

そう、あれは、
幼稚園での出来事だった。

教室を駆け回っていた、
クラスの女の子が私の横を通り過ぎた時、
突然、その子が転んだ。

そしてしたたかに頭を打った。

頭からは、それはそれは驚くような量の血が吹き出し、
見る見る間に、床に真っ赤な血だまりが広がった。
でも私は先生を呼びに行くこともなく、
号泣するその子をじっと見ていた。

別にその子が嫌いだったわけじゃない。
名前も知らない子だった。
ただ、人間から流れる血を見ていたかったのだ。


大人になるまで私は、
自分のそんな残酷な心を隠して生きてきた。
それが人間社会を上手く渡ってゆく術だと知っていたから。

でも、ブログを初めてから、
私は変わった。
私のコメント欄に、
嫌がらせや、セクハラや、ストーカーをする
男が現れたのだ。

私は自分の残酷な心を直視したくなくて、
揉め事とはいっさい無縁であろうと、
固く心に決めて生きてきたというのに、
災厄が向こうからやって来たのだ。

あぁ、こんな返信なんかしたくない、したくないというのに、
あの男が私の残酷な心を引き出すのだ・・・。

by 青山実花 (2020-04-21 23:16) 

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