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「殺られてたまるか」 [映画]

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〔1960年/日本〕


間宮組の親分・間宮重次が、
敵対する組の男に刺された。
間宮は、「極道は自分一人でたくさんだ、
息子たちは、決して跡を継いでほしくない」と
願いながら死んだ。


18年後。
間宮の次男・健次(梅宮辰夫)は、
真面目なサラリーマンになっていた。
けれど、理不尽な理由で解雇となってしまう。


仕方なく、キャバレーを経営する兄に、
就職を頼みに行くが、
なぜか兄は、健次を拒絶、
店を叩き出されてしまう。


実は兄は、
父と同じ道を歩んでいたのだ・・・。





映画の最初に、
出演者の名前が出て、
一番最初に「梅宮辰夫」とある。


ふーん、梅宮さん主演の作品かぁ、と
観始めたのだけれど、
いつになっても、彼が出てくる気配がない。


途中で、あれ?おかしいな、と気付き、
主演の間宮健次の顔をよーく見てみたら、
なんだ、それが梅宮さんじゃあーりませんか(笑)。


私が知っている梅宮さんとは全然違うルックスに
まるで気付かなかった。
梅宮さんが映画デビューしたのは、
1959年のようだから、
この映画は、1年目の作品というわけで、
まだまだ、お若かったのね。


映画自体も、他愛ない。
極道だった父の願い通り、
極道にならなかった次男と、
父の願いに反した長男。


やっぱり、極道なんかになるもんじゃない。
親の因果が子に報い、だ。


ちょっと面白く思ったのが、
父親を殺した犯人の白戸ってのが、
父が決して犯人の名前を言わなかった事に感激して、
ムショから出てきたあとは、
健次の力強い味方になってくれた、って事。


もちろん、人なんか殺しちゃ、
絶対駄目なんだけど、
白戸がいなかったら、
健次も危なかったって事で。


梅宮さんの恋人役を演じるのが
三田佳子さん。
本当に綺麗。
こんなお美しいかたが、
まさか80歳近くになってまだ、
世間に頭を下げ続けなくてはならない
運命を背負い込むとは。
人生は分からない。


評価 ★★★☆☆

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コメント 6

Ginger

佳子様、ある時期から女優の業を全開にされていたの、好きだったー。私生活の、旦那さまと例のお子とお会いしたことがあったけど、優しさと怯えという、その歪んだ関係に心が痛かったです・・・。
by Ginger (2020-01-21 18:34) 

sigedonn

こんばんは。
話それますが、宍戸錠さん亡くなられましたね。
なんか、石原裕次郎が亡くなったよりも
ショックが大きいような気がします。
自分の年のせいか、昭和ロスか。
by sigedonn (2020-01-21 22:34) 

青山実花

Gingerさん
コメントありがとうございます。

以前読んだ三田佳子さんの本に、
「家族全員、イニシャルをY.Tで揃えた」と書かれていて、
その時は、「いい家族なんだな」と思っていたのに、
その後の状況は、とても悲しいです。
事件のせいで、仕事や役が狭められてしまったのは
惜しいですね。
by 青山実花 (2020-01-22 13:22) 

青山実花

sigedonnさん
コメントありがとうございます。

石原裕次郎さんは、見た目によらず、
お体が丈夫でないという印象でしたが、
宍戸錠さんは、お元気そうでしたね。
なので余計にショックです。
昭和も遠くになりますね。
by 青山実花 (2020-01-22 13:24) 

裏・市長

これな!三田佳子さんのデビュー作やねん。

ここから、あの壮大な親ばか子ばかストーリーが、
幕を開けたかと思うと感慨深いものがある…。

三田佳子ばかりが悪いんじゃないと
ボクは思うのよ。息子は成人やで。
成人のために親はいつまで尻を拭き続け
なければいけないのだろうか。

育て方が悪かったからだ。

それだけだろうか。

どんな育て方であろうが、まっすぐ育つものは、
まっすぐに伸びていくであろう。

ボクを見よ。
父親は両手の小指がなかったけれど、
ボクは(現時点では…)指は10本あるぞ!。

父親は文字が読めなかったけれど、
ボクは最近、ひらがなが全部書けるようになったぞ!。
今、カタカナにチャレンジしている。

反面教師という言葉があるが、
三田佳子とその息子もめぐり逢いが悪かったのだろう。

もし、マトモな息子であれば、
80年代後半の三田佳子ブームに乗ったまま、
今頃は「平成の山本富士子」クラスに
なれたと思うのです。三田佳子さんは。

その点は本当に惜しい。
バカ息子の育ち方が、三田佳子の女優としての
「芽」を摘んでしまったのです。

そう考えると日本映画界の損失は
あまりにも大きい…。
by 裏・市長 (2020-01-28 05:11) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

三田佳子さんの人生は、
息子さんで潰されてしまいましたけれど、

でも、三田さんご自身の責任が0%かといえば、
そうではありませんわね。

いえ、育て方云々の話ではございません。
息子さんが事件を起こした後の対応でございます。

三田さんは記者会見で、
「息子は未成年ですよ!
 こんなに晒されて可哀想です!」などとほざいたそうでは
ありませんか。
そんな事を言えば、そりゃあ、叩かれるに決まっています。

その点、たけちゃんのお母さまの北野さきさんの対応をご覧なさい。
たけちゃんに昔、離婚騒動が起こった時、

「幹子さんには、一円でも多く慰謝料を取ってもらいたい」

これですよ。
さきさんだって、
本当は言いたい事が山ほどあったに違いありません。
それをこらえて、
あえて、息子を悪者にする。
わたくしは、さきさんを心から尊敬しています。


中村玉緒さんをご覧なさい。
勝新太郎さんや息子さん・娘さんが不祥事を起こすと、
毎回、舞台衣装のまま会見を行い、

「皆々様にはご迷惑をおかけして、申し訳ございません」

と仰々しく謝っていたではありませんか。
おかげで玉緒さんが叩かれる事は全くなかった。

三田さんは空気が読めないんですね、
昔から。
(ヒント:猫 救急隊員)

by 青山実花 (2020-02-01 13:55) 

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