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「私のちいさなお葬式」 [映画]

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〔2017年/ロシア〕


ロシアのある村で暮らす、
元教師のエレーナ。
73歳の彼女は、
ある日、病院で余命宣告を受ける。


都会で暮らしている息子・オレクに
帰ってきてもらったが、
オレクはとても忙しそうで、
すぐ都会に逆戻り。


「あんなに忙しいのでは、
 あの子に、私の葬儀の準備はできまい」
そう考えたエレーナは、
自分の葬儀の手配を始める事に・・・。





人ってのは、国は違っても、
考える事に、
そう差はないんだなぁと思う。


ロシア人なんて、
日本人とは精神構造がまるで違うのではないかと
勝手に決め付けていたけれど、
今、日本の多くの高齢者が心配している事と
似たような事で悩んでいる。


自分が死んだら、
葬儀はどうするのか、
墓はどこにするのか、
忙しそうな子供に手間を掛けさせてはいけない、
誰にも迷惑を掛けたくない・・・などなど。


でも、まぁ、
普通の人は、悩んでも、
悩んでいるうちに死んでしまうんだろうけど、
このエレーナさんは、
人よりちょっと積極的で。


なんと彼女は、
役所に行って、
自分の埋葬許可証を出してもらうようお願いする。


けれど、それには、
死亡診断書が必要だと言われると、
今度は、
村の遺体安置所に行き、
元教え子に、
死んでもいないのに、それを書かせる。


そして、棺桶屋に行って、
気に入った棺桶を選び、
それをバスで持ち帰る(笑)。


もう、ここまでくるとブラックジョーク。
バスに乗り合わせたギャル2人などは、
「何、この棺桶。カッコいいじゃん」みたいな事を言って、
写真を撮ったりしている(笑)。


老人の悩みは世界共通だと分かったけど、
もう一つ、世界共通なものがあると実感。


それは、スマホ事情。


日本もそうだけど、ロシアでも、
もう、スマホは生活していく上で、
なくてはならない物のようで、
エレーナの息子は、
母親の病気で故郷に帰ったというのに、
スマホが手離せない。


ケータイがなかった時代は、
親の病気や葬儀の時は、
5日なり、一週間なりの休暇を取ったら、
その間は、
職場と連絡などはしなかった気がするんだけど、
今は、そんな事はお構いなし。


便利な世の中になったのはいいんだけど、
ちょっと、
なんだかなぁ、と思わないでもない。


評価 ★★★☆☆

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コメント 12

侘び助

( `ー´)ノ・・・エレーナさん程ではないけれど
私も一人暮らし・・・息子2人は現役で、遠い~~
なので自分の逝くときのことあれこれ考える事が・・・
(お金・どこに納まるか等々~~うっかりOねませんね~)
by 侘び助 (2020-01-20 17:26) 

ヤマカゼ

少しせっかちな感じを映画にしたのですかね。
人は生まれて育つにも他の人の助けがないといけないし、やはり死ぬときも誰かの世話になるのは仕方がないですね。
by ヤマカゼ (2020-01-20 20:20) 

青山実花

侘び助さん
コメントありがとうございます。

やはり年齢に関係なく、
先の事、色々考えますよね。
でも、なるようにしかならないという気もしますし、
なにより、侘び助さんは、
まだまだお若いと思います^^
by 青山実花 (2020-01-20 21:50) 

青山実花

ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。

自分の埋葬許可証だなんて、せっかちすぎですよね^^;

確かに、どのような境遇であろうとも、
人は何らかの形で、
人のお世話になるのですよね。
by 青山実花 (2020-01-20 21:53) 

わたし

バスで棺桶を運ぶなんて、ぶっ飛んでますね(^o^)丿
そんなユニークなおばあさんになりたいです。

by わたし (2020-01-20 22:24) 

旅爺さん

小さなお葬式は爺も望んでいます。
墓や位牌など一切不要、遺骨は山に散骨して、
何も残らないようにします。
by 旅爺さん (2020-01-21 08:08) 

青山実花

わたしさん
コメントありがとうございます。

ほんと、あの場面はシュールでした(笑)。
わたしさんも観られたら、きっと笑うと思います^^

by 青山実花 (2020-01-21 08:27) 

青山実花

旅爺さん
コメントありがとうございます。

100%同意します。
お坊さんなどは無しで、
音楽をかけて(ユーミンかカーペンターズで迷い中(笑))
(ちなみに知人は大瀧詠一さんでした)
お墓も位牌も不要です。
遺骨は、海に散骨してほしいと周囲の人間に話しています。

by 青山実花 (2020-01-21 08:31) 

よーちゃん

棺桶をバスで・・・?!
かなりシュールな光景!
by よーちゃん (2020-01-21 09:34) 

青山実花

よーちゃんさん
コメントありがとうございます。

そんな人がいたら驚きますよね^^;

私も、いい年して、
JKに混じって写真を撮ってしまうと思います(笑)。
by 青山実花 (2020-01-23 12:25) 

裏・市長

人は必ず死ぬのですね。
今日、ここに来てはじめて知りました。

ということは、青山実花さんもお亡くなりに
なるのですか!?。それはイヤです。
それだけはなんとか回避してもらえませんでしょうか。

それが無理ならば、
なんとかボクより1日半ほど長く生きて、
ボクの最後のコメントを返してからにしてください。
去年末のように2年も3年も前のコメントに、
返信されても猫の子一匹読んでませんよ!フンッ!。

実際、自分の人生のしまい方…というのは、
頭の隅に置いておかなければならないのですが、
日々の暮らしに追われてついつい後回しに…。

「断捨離」というのはボクは反対派なんです。
生きてりゃ当然、モノもゴミも増えて来るのですが、
なにも一気に今までの想い出まで捨て去る事も
ないでしょう?。

もし、どエライことになってても、
行政が片付けてくれますよ。
社会問題化しているゴミ屋敷みたいに。

それよりも問題はスマホとか、パソコンな!。
自分が死んだ後、誰かに見られたら
ヤバイデータのひとつやふたつやみっつ、
青山実花さんも入っているでしょう?。

…嘘つけ!入ってるハズだ!見せてみろ。
…ほ~れ…こんなに人様には見せられない…、
あらわな…いや、なんでもない。

どうすればいいんですか?。
自分の脳波が停止した時に爆破できるような
システム、ないんですか?。

…あ、今すごいビジネスチャンスを思いついた。
こんなサービス開発したら、
すんげぇ財を成せるんじゃね?。

ちょっと今日のコメント欄は第三者から見えないように、
シークレットモードにしておいてくださいね。

by 裏・市長 (2020-01-28 04:54) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

裏・市長さん、
なぜ、わたくしが、
あなたより、1日半も長く生きなければならないのですか?

嫌です、絶対嫌です。

私は強度の淋しがり屋さんなんです。

たとえ、
これほど揉めている裏・市長さんといえども、
先に死なれては困るんです。

だから、わたくしは、
絶対、裏・市長さんより先に死にます。
取り残されるなんて、
ゾッとします。

そうでなくても、
大和高田国が発症の地と言われている
新型肺炎が大流行している折、
裏・市長さんだって、
いつ罹患されるか分かりません。

どうか、新型肺炎になっても、
生き延びてくださいませね。


ゴホッゴホッ・・・

あれ、おかしいですわね。
わたくし、数日前から、
咳が止まりませんの。

大和高田国に行った事など一度もないし、
大和高田国の人と接触したのは、
62年前の和歌山のオフ会以外、
一度もないと言うのに。

もしかして、新型肺炎の潜伏期間は
62年・・・。
怖ろしい病気が流行り出したものですわね。

by 青山実花 (2020-02-03 16:07) 

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