「螢火」 [映画]
〔1958年/日本〕
船宿「寺田屋」の女将・登勢(淡島千景)は、
甲斐性無しの夫・伊助(伴淳三郎)に代わり、
店を切り盛りする、しっかり者の女。
姑に辛く当たられ、
夫は妾の所に足繁く通う中、
登勢は、嫌な顔一つせず、
苦労を乗り越えてきた。
養女のお良(若尾文子)も年頃になり、
そろそろ、婿を取らねばと思っていた矢先、
店に坂本龍馬(森美樹)という男がやって来て・・・。
若尾文子さん目的で、
観始めた映画だけれど、
主役は淡島千景さん。
淡島さんの耐える女の役が素晴らしい。
なにせ、淡島さんは、
旅館「寺田屋」にお嫁に来た時から、
苦労の連続。
夫は、仕事より遊びに忙しく、
自分の店だというのに、
淡島さんに任せっぱなし。
一番えげつないのは、姑。
淡島さんをめちゃくちゃいじめる。
一度などは、詐欺師の客から酷い疑いをかけられ、
窮地に追い込まれた淡島さんを、
追い出すチャンスとばかりに、
激しく責め立てるという、
最悪な事を。
夫さえも庇ってくれなかったけれど、
天は淡島さんの味方だった。
嘘がバレた詐欺師は逃げ出し、
淡島さんの嫌疑は晴れる。
溜飲が下がる場面。
そんな淡島さんが、
人生でたった一度だけ、
心を乱す男に出会う。
それが、坂本龍馬なわけだけど、
この先の事は書かずにおこう。
若尾さんが、まだ若く、
とっても可愛い。
血の繋がりはないけれど、
伴淳さんと、淡島さんが両親という設定が凄い。
特に伴淳さん。
若尾さんと伴淳さんが共演した映画って、
他にあったっけ。
なんか、すごいものを観たって気がするんだけど。
評価 ★★★★☆
この作品で、
若尾文子さんの出演映画、160本中119本を観た事となりました。
(★は観た作品)
★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
幸せなら手をたたこう (1964)
悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
素敵な野郎(1961)
鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
花の大障碍 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
★愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
★螢火 (1958)
★東京の瞳 (1958)
妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
★慕情の河 (1957)
続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
銀河の都 (1957)
君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
スタジオは大騒ぎ (1956)
あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
勝敗(1954)
荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
★或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
十代の誘惑 (1953)
無法者 (1953)
続続十代の性典 (1953)
春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
続十代の性典 (1953)
チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
彼女の特ダネ (1952)
街の小天狗 (1952)
秘密 (1952)
明日は日曜日 (1952)
花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)
私が16~7歳の頃若尾文子さんはnewフエイス??
大映のスターでした。 石山寺に行った時舞妓姿の
若尾さんが勢田川河畔を歩かれている所に出会いました。
by 侘び助 (2018-12-25 15:40)
お早う御座います。
クリスマスが終わって今度はお正月ですね。(^_^;)/”””*
by 旅爺さん (2018-12-26 08:19)
侘び助さん
コメントありがとうございます。
お若い頃の若尾さんを
リアルにご存知だなんて、
本当に羨ましいです!
by 青山実花 (2018-12-27 10:47)
旅爺さん
コメントありがとうございます。
本当に時間が経つのはあっという間ですね^^;
by 青山実花 (2018-12-27 10:47)
坂本龍馬側からの物語は映画やテレビで、
数多く見られるけれど、
「寺田屋」ストーリーというだけでめずらしい。
龍馬暗殺の舞台、そこの人々にも
ドラマはあるハズやもんな。これは興味深い。
若尾さんと伴淳さんが親娘という設定と、
青山実花さんと裏・市長さんが母と息子と言う設定、
どちらがスゴイだろうか・・・。
少なくとも、ここに来られる方々なら、
後者のほうが激しく見たいと思われますよ。
近日公開!Coming Soon!!。
by 裏・市長 (2018-12-30 21:08)
裏・市長さん
コメントありがとうございます。
ちょっと、ウラオ、
今朝、お母さんが頼んだ事、やっておいてくれた?
え?まだやってないの?
まったく、この子ときたら、
勉強より、お手伝いより、アニメに夢中なんだから!
ゼリービーンズの「青」だけ取り出しておいてと言ったでしょ!
早くやりなさい!
それにしても、ウラオ、
この坂本龍馬って人、
何軒の旅館で騒ぎ起こしたら気が済むんだろうね。
寺田屋に、池田屋に、近江屋だって。
人迷惑な話だよ。
ウラオも、世間様に迷惑を掛ける人間にだけは
なっちゃ駄目だよ。
アニメばっかり見てると、坂本龍馬みたいになっちゃうよ!
by 青山実花 (2019-01-04 20:43)