「ネオン・デーモン」

〔2016年/アメリカ〕


16歳になったばかりのジェシー（エル・ファニング）は、
モデルになる夢を叶えるべく、
地方からロサンゼルスにやって来る。


その愛らしさから、
気難しい事で有名な一流カメラマンの心を捕らえたジェシーは、
すぐに撮影に入り、
順調なスタートを切る。


そんなジェシーに、ライバルたちは嫉妬心を燃やし、
彼女を引き摺り下ろす事に必死となり、
ジェシーもまた、
無垢な心を失い、
ファッション業界の毒に染まってゆく。


ある日、ジェシーは、
ライバルたちから、ある仕打ちを受け・・・。





「デーモン」。
「邪悪」。
「毒」。


なんて心惹かれる魅惑的な言葉の数々。


エル・ファニングが大好きな事もあって、
本当に期待していた映画。


ただ、感想は、といえば、
確かに毒気は強いけど、
その毒で殺されるほどではなかったな、
という感じ。


一緒に観た友人が、観る前は、
「『ドライヴ』の監督だから楽しみ」、と言っていたのが、
観終わった後、
「確かに『ドライヴ』の監督ではあるけど、
　『オンリー・ゴッド』の監督でもあるんだよね、忘れてた」
と言ったのには、笑った。
言いたい事、分かる、って感じで。


「ドライヴ」はとても面白い映画だったけど、
「オンリー・ゴッド」は、
なんだかわけが分からなかった事を思い出す。
この「ネオン・デーモン」が、
「ドライヴ」か、「オンリー・ゴッド」か、
どちらに近いかと言えば、
「オンリー・ゴッド」だろうなぁ。


前半は、モデル業界の内幕というか、
オーディションなどの場面は、
とても興味深く見られた。


エルちゃんの、
愛らしい童顔と、
175センチだという身長のギャップが羨ましい。
一流カメラマンから、
その場で全裸になれ、と言われた彼女は、
戸惑いながらも、指示に従う。


エルちゃん、まさかのヌード！？と思ったけど、
そこは上手く撮影され、
彼女の裸が見られるような事はなかった。
残念なような、ホッとしたような（笑）。


ただ、後半が賛否が分かれる所だろうと思う。


え！嘘でしょ！？と思う場面多数。
それは意外というより、グロで。


全体を通して言えるのは、
女の嫉妬は怖い、という事ね。


評価　★★★☆☆

コメント 10

女の嫉妬は恐い・・・・
ね。＾＾
男の嫉妬も恐いけどね。


by hatumi30331 (2017-01-17 14:05) 

「・・・になれ、と言われた彼女は、戸惑いながらも、指示に従う。」
この表現には朝から目眩を覚えました。
以前からずっと思っていましたが、青山さんて青学の文学部出身でしょうか。
この、ある種、ひとを「際」に追い込む文筆力があります。
裏・市長さんの無垢を隠すために装った文章とは違って、格調があります。
裏様は、確実に装って明快な論理をマシンガンで撃ちまくる痛快活劇です。
自虐に走らない格調と、自虐に走る根性、双璧です。
この作品は、見たいものリストには入れないでおきます。

by tommy88 (2017-01-18 07:04) 

女の嫉妬は怖い。
これは間違いないかとー(^_^;)
by よーちゃん (2017-01-18 07:31) 

どんな映画なんだろう
ポスター見ただけで興味湧きます。
by きよたん (2017-01-18 07:43) 

土屋アンナがんばっとるな！。

「まさかのヌード」？。
前々から、薄々感じてはいたけれど、
でも、クチにはしなかったけれど、
やはり、これからの付き合いというか、
人間関係が崩れさるような気がして、
遠慮していたけれど・・・。

もういいや。後は野となれ山となれ。

言うよ。ゴメンね。


「・・・視点がオッさん！」。


言うてもた・・・。

しかしやっぱりエエな！。
カメラマンという職業。

今さっき、3分前に出会ったばかりの女性に
「はい、そしたら脱いでくれる？」。

こんなセリフ吐いても通報されないんだぜ！？。

そんな職業、ほかにある？！。
聞いたことないわ！。ボク、本当に道を誤ったわ。
今だったら将来の進路を悩んでいる学生に、
迷わず言えるね。

「とりあえずカメラ買って来いよ」と。

今日わかった事。
ニコラス・ウィンディング・レフン監作品は、
当たり外れが激しい。
映画館に赴くのは一種の賭けである・・・と。

by 裏・市長 (2017-01-18 10:49) 

hatumi30331さん
コメントありがとうございます

私も、男性が本気で嫉妬したら、
女より質が悪いと聞いたことがあります。
確かに、ストーカーして刺したなんて、
殆どの犯人は男性ですものね＾＾；




by 青山実花 (2017-01-18 17:35) 

tommy88さん
コメントありがとうございます

このような中学生の作文程度のものは、
誰でも書けると思います。
私は映画をボケーっと観て、
ある一部分を切り取って、
トレースしているだけなので。

裏・市長様のブログと、
こんな与太ブログとでは、
中身の濃さが違います。
裏・市長様は本物、
私は偽物です。
by 青山実花 (2017-01-18 17:42) 

よーちゃんさん
コメントありがとうございます

嫉妬って不思議な感情ですねぇ。
嫉妬する方も、される方も、
本当に苦しいのだと思います＾＾；
by 青山実花 (2017-01-18 17:47) 

きよたんさん
コメントありがとうございます

このポスターの毒々しさ。
化粧も、
首から血を流しているエルちゃんも。
実はこういうの、好きで(笑)。

きよたんさんにも観てほしいです。


by 青山実花 (2017-01-18 17:50) 

裏・市長さん
コメントありがとうございます

大丈夫、今後の人間関係に支障をきたすようなことは
ないです。
私の視点はおっさんなんです。
自分でも分かっています。
ヌードでも、AVでも、
どんな話題もいけるんです。
だから、裏・市長さんとも気が合うんです。
なにせ、おっさん同士ですから。


え？裏・市長さん、カメラマンになりたいんですか？
今から目指してみてはいかがでしょう。

ただ、私にはよく分からないのも事実です。
だって、どんな美人が裸になっても、
写真を撮るだけなんですよ。
見るだけなんですよ。
かえってフラストレーション溜まる気がするのですが、
どうなんでしょう。

真面目な話、
私はどんなにイケメンがいても、
裸の写真を撮りたいとは、
これっぽっちも思わないので、
そういった風に考える男性の思考に、とても興味があります。
男と女の脳の構造の違いって、
すごく面白いと思います。

>　映画館に赴くのは一種の賭けである・・・と。

私も学びました。
この監督の映画は、
公開第一週にいきなり劇場にいくのではなく、
世間の評価を見てから、行った方がいいのかも・・・と。

by 青山実花 (2017-01-18 18:12)