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「フラワーショウ!」 [映画]

flowershow.jpg
〔2014年/アイルランド〕


メアリー(エマ・グリーンウェル)は、
幼い頃から、自然や野草が大好きな女の子。


デザインブックいっぱいに、
アイデアを描いて、
憧れのガーデンデザイナー・シャーロット(クリスティン・マルツァーノ)の
面接を受け、合格、
彼女のもとで働き始める。


ところが、シャーロットはメアリーのアイデアを
ことごとく自分の作品だとして発表し、
さらに、ある日、
メアリーは電話一本で解雇を言い渡され、
大切なデザインブックを取られてしまう。


失意のメアリーだったが、
英国王立園芸協会が主催する、
ガーデニングコンテスト「チェルシー・フラワーショー」に参加し、
金メダルを取る事を決意する。


2,000人の応募者の中から8人に選ばれ、
喜んだのも束の間、
資金も無く、人手もなく、
途方に暮れるメアリー。
それでも、でき得る限りのアイデアで、
コンテストの日を迎え・・・。





実在するガーデンデザイナー・メアリー・レイノルズが、
いかにして「チェルシー・フラワーショー」で
金メダルを取ったかまでを描いた物語・・・なんだけど、


世間の評価は意外と低いのね。
確かに、
“とにかくお花でいっぱい、お花が溢れている映画”
と思って観ると、
「ちょっと違う・・・」と感じてしまうかも。


途中、メアリーは、
片思いの彼・クリスティ(トム・ヒューズ)の後を追って、
エチオピアに行くのだけれど、
そのエチオピアで場面が、
結構長い。


クリスティが自然保護みたいな活動をしているのも、
何となく、映画を「面倒臭い」イメージにしてしまう一因。
クリスティとメアリーが結ばれたのは、
とても嬉しく思ったけど、
メアリーが、突然、何かに触発されたみたいに、
「帰る!」と言い出したのも、
何だか唐突な感じが否めない。


コンテストの場面も、
悪くはないけど、
メインのはずなのに、
案外呆気ない。
メアリーが作ったのは、
サンザシの木と、野草だけの地味なもの。
一番立派なのは、石を積んだ入り口のアーチ!(笑)


それはそれで、素敵だと思ったけれど、
ライバルたちのお庭が殆ど映らないから、
比較ができない。
全部のお庭を、
私の目で審査してみたかった。


そうなると、一番面白いのは、
大御所デザイナー・シャーロットに
デザインを盗まれた場面という事になる(笑)。
しかし、メアリー・レイノルズ本人によりと、
この場面は創作だとの事。
実話が売りだというのに、創作部分が面白いってどうなのよ(笑)。


ただ、現実に、
大御所が弟子の案を、
自分のもののような顔をして発表するって、
結構あるのかも。
デザインもそうだし、
文学とか、音楽とか、
科学とか医学なんかも。
証拠がないだけに、
本当にイライラするけれど。


評価 ★★★☆☆

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コメント 10

hatumi30331

題名見て、花好きには面白いそう〜って思ったけど〜
なるほど・・・
色々出て来るのね〜
まあ、WOWOWでやったら見てみるね。
最近は韓国映画特集やってて・・・見てるのよ。
え〜〜〜〜!?って終わり方が多いよね。
しかし・・・撮りまくっては見てる!
映画は楽しいからね。^^
by hatumi30331 (2016-07-10 12:27) 

原みつる

ガーデニングとかって興味ある~
自分では出来ないけど。見るのは好きなの^^
弟子のものを自分の物のように・・・まぁあることなんでしょうね。
(〃゚д゚;A アセアセ…
by 原みつる (2016-07-10 19:36) 

きよたん

盗作っていうかアイデアを盗むというのはあるかも
よく聞いたりしますね
弟子の方が光るものを持っていたりするんですよね
by きよたん (2016-07-10 20:47) 

raomelon

わが家の場合、庭が無いので
もっぱらプランターのお花ですが
お花をいじるのは好きです^^
ターシャ・テューダーさんのお庭とか憧れます(*'▽')
クーちゃんと一緒のコーギーが出てくるのもありますけど^^
by raomelon (2016-07-11 00:26) 

裏・市長

暑い!マジ暑いっス!。
禁断のお昼からエアコン、スイッチ入れたっス…。

実話だと思って読み進めていったのだが、
この物語のキモとも言える、
「盗られちゃった」部分はフィクションかい!?。
それはちょっと、どうよ?。

逆境から勝利を勝ち取る場面こそ、
観る者がカタルシスを得られるところではないか?。
(ちょっと「カタルシス」って、
言葉を使ってみたかったの)。

石のアーチが一番立派って、
そりゃあ寺内貫太郎のサクセス物語だよ!。
(少し「サクセス」って
言葉を使ってみたかったの)。

「電話一本で解雇」。
サイテーやな!。でも、時代はもうこんなカンジや。
別れ話でもラインでおしまいや。あっけない。
でも、そんな時代だからしょうがない。
みんなそれで「普通」になってるから、
違和感を感じないのだろう。

「そりゃあないぜ、不二子ぉ~」なんて反論すると、
「・・・重い」ときたもんだ。

ほんまに暑いで!水分補給を忘れずに、
メシ食ってがんばろう!。
by 裏・市長 (2016-07-11 11:55) 

青山実花

hatumi30331さん
コメントありがとうございます

私もこの映画を観るとき、
hatumiさんや、
他にもお花を育てるのがとても上手な
何人かのブロガーさんの事が頭に浮かびました。
いつか、観てみて下さいね。

韓国映画も結構秀作がありますね。
ものすごい暴力的なのもあるし、
「イルマーレ」のような
胸を締め付けられるようなものもあるし。
韓国映画、侮れないと思います。
by 青山実花 (2016-07-12 07:44) 

青山実花

原みつるさん
コメントありがとうございます

私もお花を綺麗の咲かせるかたは
本当に尊敬してしまいます。
私が育てたことがあるのは、
チューリップや向日葵など、
ほぼ失敗しないものばかりで(笑)。

弟子のものを盗むって、
色々な業界でありそうな話ですよね。
by 青山実花 (2016-07-12 07:46) 

青山実花

きよたんさん
コメントありがとうございます

やっぱり大御所の先生となると、
弟子の方も告発しにくいのかもしれませんね。
世間も、先生の方に味方しそうですし・・・。

若い弟子の方が、
感覚が新しく、
先生にしたら、「これは使える」と思ってしまうのかも
しれませんね。
by 青山実花 (2016-07-12 07:49) 

青山実花

raomelonさん
コメントありがとうございます

プランターだって、地面だって、
お花を綺麗に咲かせられるのは、
どちらも素晴らしいです。

ターシャ・テューダーさんの本、
私も借りた事があります。
あのお庭は凄いですね。
そっかぁ、意外な所でワンちゃん繋がりですね^^
ターシャさん、動物もお好きそうですものね。

by 青山実花 (2016-07-12 07:55) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます

熱中症になっては大変ですから、
あまり暑いようでしたら、
エアコンを使って下さいね^^

この「盗作騒動」がなかったら、
映画が成り立たないと思うくらい、
重要なエピソードなのに、
そこが創作って、あれ?と思いますよね(笑)。

それだと、「カタルシス」など何も感じられない、
ただの平凡な女の子の、
コンテスト出場話ですよね。
(私も使ってみました(笑))

石貫は、親の石屋を継いだだけの3代目ですから、
ちゃぶ台をひっくり返しているだけで、
サクセス的な事は、何もしていないと思います(笑)。
(これも「ムー」「金八」と同じくらい観ています^^)

LINE一つでお別れかぁ。
確かに、今はそんなものかもしれませんね。
昭和のドラマだったら、
もっと面白い展開になっていたでしょうに。

でも、たとえ悲しい出来事があったとしても、
何もない人生よりはずっと幸せだと、
私は思います。

出会えて、ひとときでも愛し合えたのなら、
それで得した!ですよ^^

by 青山実花 (2016-07-12 08:36) 

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