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「エンド・オブ・キングダム」 [映画]

endofkingdom.jpg
〔2016年/アメリカ〕


ホワイトハウス襲撃事件から2年。
シークレットサービスのマイク(ジェラルド・バトラー)は、
大統領(アーロン・エッカート)を警護しながら、
私生活では、もうじき子供が生まれようとしている。


そんな中、イギリスの首相が亡くなった。
葬儀の為、
ロンドンに飛んだ大統領と、
マイクら数人のシークレットサービスたちだが、
式典となる会場がテロリストに襲われ、
大混乱となる。


また、ロンドン市内も次々爆破され、
町は地獄絵図に。


大統領を守りながら、
逃げるマイクだが、
なぜか彼らの行く先々がテロリストに知られ、
どこまでも追われるはめに。


大統領は助かるのか。
そして世界の運命は・・・。





試写会で観た。


3年前に観た、「エンド・オブ・ホワイトハウス」の
続編だそうだ。
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2013-06-09
タイトルの通り、
前作は、ホワイトハウスが襲われるという設定だったけれど、
今回の舞台はイギリス。


「ホワイトハウス」がとにかく面白かったと記憶しているので、
こちらはどうかなと思って出掛けたけれど、
あれほどのインパクトは無かったかなぁ。


アーロン・エッカートとジェラルド・バトラーが
とくかく死なない(笑)。
この状況なら普通死ぬでしょ、って場面でも、
絶対に死なない(笑)。


この映画とは全く関係ないけど、
東日本大震災で、
原発に大変なダメージがあったと報道された時、
映画好きの友人が、
「こういう時、必ず誰かが助けてくれるものだと思ってた」と言ったのが、
今でも忘れられない。


映画脳の私たちは、
困難があると必ずヒーローが来てくれるものだと
刷り込まれてしまっている。
スーパーマンのような特殊能力の人でなくても、
「ダイ・ハード」のブルース・ウィリスや、
この映画の、ジェラルド・バトラーのような。
でも現実には、そんな人はいない。
いないんだけど、またこのような映画を観ては、
どこかにいるような気になってしまう(笑)。


ロンドンの美しい建造物が、
酷い状態になっていくのを見るのが悲しかった。
現実にこんな事が起こったら、
これはテロというより、もう戦争。


そして必ず考えさせられるのが、
復讐の連鎖。
やられたらから、やり返す。
お前らが先だ、
いや、お前らだろう・・・と、
永遠に終わる事のないループ。
私だって、「復讐は良くない」と綺麗事は言えるけど、
身内が殺されたりしたら、
そんな事を言っていられるのか、自信がないし。


イギリス首相の葬儀に参列するため、
日本の首相も出向く。
なんだか貫禄のないオッサンだったけど(笑)、
彼の運命がどうなるかは、ここには書かない。


評価 ★★★☆☆

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コメント 12

えーちゃん

私は、ダイ・ハードのようなあまり考えなくても良い?アクション映画が好きです(^^;
by えーちゃん (2016-05-11 14:41) 

きよたん

映画と現実は違うんですよね
最後に万能のヒーローは来てくれない
しかしながら小説や映画には未来を予言
するものもあるのですごく身につまされる
こともあるんですよね
特に映画は映像だから生々しい。


by きよたん (2016-05-11 19:33) 

向日葵

難しいですね。。

「助けは来る(救いはある)」

と信じたいけど、世の中それほど甘くない、
のも、それ相応の年と経験を積んだ今となっては
充分過ぎる程知ってしまっているしー!

確かに「綺麗ごとは言えない」けど、
可能な限り「美しく生きたい(逝きたい)」とも思うしー。。

でも人間、理屈で無く、何かしら「信じるもの」があるからこそ
生きられる、生きていられる、のだとも思うのです。

by 向日葵 (2016-05-11 22:27) 

hatumi30331

今日は押し逃げちゃいます。
by hatumi30331 (2016-05-12 07:39) 

裏・市長

おはようございます!。

ヒーローの出現を待つ。きっと来てくれる。
「映画脳」というのか(笑)。

いや、実際の現場でも
そのヒーローになれる立場の人物はおったのよ。
この国にも。
せやけど、動かんのよ。
まず対策本部の設置だ、記者会見だと。

表には出てこないけど、
各現場には苦渋の決断をした「英雄」は
いっぱいいたんだろうと思われる。
細かなミスばっかり突つかれて評価されないけれど。

貫禄のない日本の首相。
ハリウッド進出!と大々的に報じられて、
なんじゃコリャ!?の松田聖子さんみたいに、
どうせロクでもない扱いであろう(笑)。

やっぱり千葉真一さんあたりをキャスティングして、
上半身裸で背中に日本刀ぐらい背負っていないと。
そうすると、この映画は華麗にタランティーノ監督作品になる!。

by 裏・市長 (2016-05-12 10:18) 

yonta*

冒頭から、かなり撃ちまくり、けっこう激しく爆破、
そして追われる、を繰り返して、青山さんのおっしゃるとおり、
マイクと大統領、まったく死ぬ気配なしでしたね(笑)。
個人的にはせっかく出ているので、モーガン・フリーマンの
活躍がもう少し見たかったなあと。
年齢的にアクションは辛いのかも、ですが^^;

とはいえ、ザ・ハリウッドな作品で楽しかったです。
ありがとうございました(^^)♪
by yonta* (2016-05-13 05:45) 

青山実花

えーちゃんさん
コメントありがとうございます

私もダイハード好きです。
ヒーロー物の中でも特に、
超人でなく、
普通のおっさんが頑張ってる映画が好きです^^;
by 青山実花 (2016-05-17 22:43) 

青山実花

きよたんさん
コメントありがとうございます

現実に、超人的なヒーローは
なかなかやって来ないのですが、
そうですね、
この映画のように、
テロが笑い話で済まないような世界になっているのも
事実ですね。
生々しい、本当にその通りだと思います。
by 青山実花 (2016-05-17 22:46) 

青山実花

向日葵さん
コメントありがとうございます

確かに若い頃の方が、
「きっと助けは来る」と信じた気持ちが強かったかも
しれません。
年を取るって悲しいわ^^;

はい。
綺麗事は言えないけれど、
できるだけ美しく生きていきましょうね。
それから「信じる物」。
私も辛い時でも、信じるものを信じて
生きていこうと思います。

by 青山実花 (2016-05-17 22:50) 

青山実花

hatumi30331さん
コメントありがとうございます

いえいえ、
来て下さるだけで嬉しいです^^
by 青山実花 (2016-05-17 22:50) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます

はい。
ヒーローが来る、とか、
絶対に死なない、とかは、
映画を観すぎの映画脳だと言えると思います^^;

なるほど、実はヒーローはいる。
動けないだけなんですね。
特に日本はヒーローが出現しにくい
国なんでしょうね。
なにせ、「出る杭は打たれる」の国民性、
失敗すれば叩かれる、失敗しなくても叩かれる。
これでは何もしない方がマシだと思ってしまっても
仕方ないかもしれません。

裏・市長さん、鋭いです。
日本の首相は、「アルマゲドン」における聖子ちゃんと
同じ扱いでございました^^;
千葉真一さんだったら盛り上がったでしょうね。
ただ、それだとジェラルド・バトラーの
存在意義が無くなってしまいます^^;

by 青山実花 (2016-05-17 22:56) 

青山実花

yonta*さん
コメントありがとうございます

そうでしたねー。
あんな風に世界各国のお偉いさんが攻撃されたら
どうなってしまうの?という展開でしたね。
日本だったら、天皇陛下が葬儀に参列という事も有り得ますので、
その方が大変ですね。
首相は誰がやっても同じだけど^^;、
天皇陛下の代わりはいませんし。

モーガン・フリーマン、大人しかったですね。
確かにアクションよりは、
「眺めのいい部屋売ります」みたいな方が
今の彼には合っているのかなぁ。
あとひと頑張りしてほしい所ですが^^;

こちらこそ、楽しかったです。
ありがとうございました♪

by 青山実花 (2016-05-17 23:01) 

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