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「帯をとく夏子」 [映画]

obiwotokunatsuko.jpg
〔1965年/日本〕


元温泉芸者の夏子(若尾文子)は、
今は会社社長・佐久間(船越英二)の
妾になって暮らしている。


しかし、佐久間に再婚話が持ち上がり、
夏子は、不安定な自分の立場を思い、
佐久間と別れるか、
再婚をやめるか、と迫る。


そんなある日、
佐久間が病気で倒れてしまう。
見舞いにも行けない夏子は苛立つが、
回復した佐久間は、
病院を抜け出し、
夏子のもとへ。


結局、佐久間は再婚する。
夏子も、学校時代の恩師・久保(平幹次郎)と
偶然再会し、
彼との今後を夢見るようになる。


佐久間は、今度は、
若い女・須賀子(江波杏子)と
知り合い、
彼女の為に部屋まで借りてやり、
のめり込むのだが・・・。





「若尾文子映画祭」で未見だった1本。


船越英二の絶倫っぷりが笑える。
なにせ彼は、
あの色っぽい若尾さんを愛人にして、
入院している時も、抜け出してまで、
彼女の家にやって来る。


そして、当然、若尾さんに迫る(笑)。
健康な若尾さんより、
病気の船越さんのほうが元気ってんだから、
そのパワーは推して知るべし。


相手が若尾さんだけなら、
まだ分かるけど、
なんと彼は、
再婚相手を妊娠させる。
妻とは何もないのかと考えていた
私が甘かったわ(笑)。


そして、極めつけが江波杏子さん。
孫みたいに若い江波さんは、
小悪魔みたいな、自由奔放な娘で、
最初、彼女は、
船越サンの会社の窓ふきのアルバイトをしているのだけれど、


次の場面で、もう、
2人はタクシーに乗っている。
なんという手の早さ。
いつ、どうやって口説いたんだろう(笑)。


そんなこんなで、
ストーリーなんて、
どうでもいい風になっちゃってる(笑)。
とりあえず、未見だった作品を観られて満足。


評価 ★★★☆☆

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コメント 4

薔薇少女

この時代の地位や権力のある男はお妾さんが居るのが
当たり前だったんですね!
ウチの隣りにもお妾さんと暮らしてるお爺ちゃんが居ました。
昔は養鶉で儲けたらしいのですが、病気になって、
実の息子の処にやっかいになっていたのです。
そのお妾さんはとても粋で綺麗な人だったのですが、
その息子にいびられて、ウチの父母の処へ愚痴を言いに来てました。
子供心にも『お妾さん』って(意味はよく解らなかったんだけど)
大変なんだなぁ~と、思っていました。

by 薔薇少女 (2015-08-17 14:47) 

獏

夢ですなぁ(笑)

by 獏 (2015-08-18 06:50) 

青山実花

薔薇少女さん
コメントありがとうございました。

そうなのかもしれませんね。
女性の地位もまだまだ低く、
まるで一夫多妻制のような状態に甘んじている方も
まだまだ多かったのかもしれません。

それにしても、薔薇少女さんが体験なさった事は
とっても貴重ですね。
お妾さんがお隣に住んでいるなんて、
あまり無い事ですもの。
お妾さんも大変ですが、
息子さんの気持ちも分からなくもないですね。
自分の父親が母をないがしろにして、
他の女性を囲っているのだから、
意地悪の一つもしたくなりますものね。
お妾さんって、私が思っている以上に
大変な稼業なのかもしれませんね^^;

by 青山実花 (2015-08-19 16:36) 

青山実花

獏さん
コメントありがとうございます。

あはははは~^^
私も、木村拓哉を夫にし、
妻夫木聡くんを愛人にし、
斎藤工くんのためにお部屋を借りてみたいです^^;
by 青山実花 (2015-08-19 16:39) 

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