「憎いあンちくしょう」 [映画]
〔1962年/日本〕
北大作(石原裕次郎)は、
分刻みで仕事をこなす人気タレント。
彼には、マネージャー兼恋人の典子(浅丘ルリ子)がおり、
スケジュールの管理は、
全て彼女がこなしている。
2人の関係はもう2年も続いているが、
最初から、キスも、それ以上の事もしないという約束で、
それはきちんと守られてはいる。
ただ、最近はなんだか倦怠期な感じ。
ある日、新聞広告に、
「ジープを九州まで運転してくれる人募集。ただし無報酬」
と書かれた記事を見つけた大作は、
興味を覚え、
広告主の女・美子(芦川いずみ)に会う。
美子は、
ジープを九州に住む恋人に届けてほしいのだと言う。
無医村で働く恋人とは、
2年以上も会っていないが、
2人の絆は本物だと説明される。
テレビのトーク番組に美子を無理矢理出演させた大作は、
彼女の、愛についての考え方を聞かされ、
つい言ってしまう。
「ジープは俺が運ぶ!」、と・・・。
面白いなぁ、
ちょっと考えられない、
石原裕次郎と浅丘ルリ子の関係。
2人は派手な芸能界にいながら、
2年も付き合っていて、
キスもしていないと言う。
現代の感覚からいうと、
「それって付き合ってるの?」と、
そこから疑問だけど、
時代が違うんだろうなぁ。
一度石原が、浅丘をかなり強引に
ベッドに押し倒すのだけれど、
それでも彼女は頑なに拒否。
うーん、よく分からん。
石原はまるで、お預け食らった犬のようだよ(笑)。
まぁ、メインはそんな所ではなく、
ジープを東京から九州へ運ぶ石原の
ロードムービーにあるんだけど、
そんな彼を、
ジャガーのオープンカーで追いかける浅丘の、
そのしつこさったら、ストーカー並(笑)。
私ならもうほっとくな。
家で待ってた方が楽だし。
(そういう問題じゃないか(笑))
テーマは、
本物の愛と、
本物じゃない愛って事だと思うけど、
そんな違い、分かる人がいるのかしら。
評価 ★★★☆☆
いいタイトルですね〜♪ (๑◔‿◔๑)
あしたのジョーの歌詞にもありましたけど、
“あンちくしょう” って響きが “ミッド昭和” の香りですね。
by desidesi (2015-06-14 14:57)
こんばんは。
当時の女性の倫理観は、この映画の通りだったと思います。この映画で浅丘ルリ子がすぐにOKしたら、女性観客からは大ヒンシュク。映画そのものが成り立たないかもね。笑
by sig (2015-06-15 00:36)
この映画大好きでした。
昔は、よくTVでやってたよ。^^
by hatumi30331 (2015-06-15 05:32)
desidesiさん
コメントありがとうございます。
お返事遅くなってごめんなさい。
諸事情により、家のパソコンが繋がっていなくて、
さらに、会社も数日お休みしておりました。
「あンちくしょう」って確かに昭和な感じですね。
好きなんだけど、憎らしい、
そんな気持ちが上手く表された言葉ですね。
たしか少女漫画にもあった気がします。
「年下のあンちくしょう」だったかな^^
by 青山実花 (2015-06-19 15:38)
sigさん
コメントありがとうございます。
やはり当時の女性は、
身持ちが固いというか、
今のように簡単ではなかったのですね。
なるほど、それは面白い現象ですね。
何かあったら大顰蹙、ですね^^
今なら、「何もないなんて有り得な~い」と
現実味がないと言われてしまいそう^^;
by 青山実花 (2015-06-19 15:40)
hatumi30331さん
コメントありがとうございます。
このような映画を普通に地上波で放映されていたとは
羨ましいです。
今ももっと放映されたら、
絶対観るのですが^^
by 青山実花 (2015-06-19 15:43)