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「四つの恋の物語」 [映画]

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〔1965年/日本〕


今日は笠智衆の定年退職の日。
彼の4人の娘、
芦川いずみ、
十朱幸代、
吉永小百合、
和泉雅子、
そして幼馴染の浜田光夫が
お祝いのパーティを開く。


その席で笠は、
退職金250万円を5人で50万ずつ分配し、
「この金を結婚の費用にしなさい。自分はもうお役御免」と
宣言する。


芦川は一度結婚しているが、
お人好しだけの夫に愛想を尽かして離婚。
十朱は、恋人・藤竜也の工場が潰れかかっているので、
この50万を用立ててやろうと決心。
和泉は、競馬で手持ちを増やす。


吉永は、大企業の重役の御曹司・関口宏に見初められ、
浮かれ気分でデートに出掛ける。
それを知った浜田は面白くない。
彼は密かに吉永を愛しているのだ。


藤に金を渡した十朱は、
彼からホテルに誘われるが、
芦川が中年男とホテルから出てきた所を目撃してしまう。
どうやら芦川は不倫しているらしい。


そんな中、浜田が愚連隊に腹を刺されるという事件が起こり、
吉永が駆け付ける。
芦川は、吉永の幸せを願い、
関口を選んだ方がいいと、
激しく詰め寄るが・・・。





今年の3月に、
若尾文子さん主演の映画、「家庭の事情」のレビューを書いた時、
全く同じ話が、吉永小百合さん主演で作られているので、
そちらも観たくてたまらない!と書いたけれども、
ソフトを借りる事ができて、
念願叶った。


最近、そういう事がちょっと多くて、
幸せな気分。


基本のお話は若尾さん版と同じで、
四人姉妹が、父親からもらったお金
(生前贈与みたいなものか?)を、
それぞれの事情と個性で使い、
そこに恋愛が絡むという物語。


多少の違いはある。
若尾さん版では、三女は内気で勤めにも出られない設定と
なっているけれど、
こちらの三女・吉永さんは元気いっぱい(笑)。
どちらが原作に近いのかは、
読んでいないので分からないけれども。


笠智衆さんの役柄にもビックリ。
彼は居酒屋の女給さんに言い寄られて、
怪しげな料亭に行くんだけど、
なんだかデレデレして、
いつもの笠さんじゃないみたい(笑)。


私の中の笠さんは、
男だ女だを超越した、
仙人のような人だと思っていたから、
めっちゃ違和感。
いや、笠さんも男だ、
勝手にイメージを付けられる方が迷惑なんだろうが(笑)。


十朱幸代と藤竜也が、
熱烈なキスをしている場面を
なんとなーく観ていたんだけど、
ハッと気が付いた。
私生活での彼の妻は、長女を演じている芦川いずみじゃないか!
こんな所で、奥さんの妹とキスしてていいの?という気持ちになる(笑)。


タイトルは「四つの」とあるけれど
四女の和泉さんに恋愛エピソードは無し。
これも以前に書いた、
吉永さん主演の四姉妹物の「若草物語」でも、
たしか和泉さんは末っ子で、
恋愛話はなかった。
明るく元気、そして、ある意味一番強い、
そんなイメージがピッタリの女優さんだったのかもしれない。


評価 ★★★☆☆

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