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「スターマン 愛・宇宙はるかに」 [映画]

starman.jpg
〔1984年/アメリカ〕


地球人が、宇宙船・ボイジャーに、
宇宙人へのメッセージを録音し、空に飛ばした。
するとある日、ウィスコンシン州の山に、
空から巨大な“何か”が落ちてくる。


その“何か”が落ちてきた地点から、ほど近くの家で、
カレン・アレンは8ミリビデオを観ながら涙ぐんでいた。
そこには、亡くなったばかりの夫・ジェフ・ブリッジスとの
幸せな日々が映っているのだ。


泣き疲れて眠ったアレンは、物音で目が覚め、
リビングに行って驚愕する。
家に入って来た宇宙人・スターマンが、
ブリッジスの遺髪を元に、
彼そっくりの外見に変身したのだ。


ブリッジスになったスターマンは、
3日後、アリゾナ州にやってくる宇宙船に乗られければ、
死んでしまうと言う。
アレンは恐怖のあまり、
ブリッジスの言いなりになり、車を走らせるが、
隙あらば逃げ出そうと必死だ。


しかし、スターマンの優しさに触れたアレンは、
次第に彼に惹かれてゆき、
なんとかアリゾナまで連れて行こうという気になる。


しかしそんな彼らを、
政府の機関が追っていた。
スターマンを捕まえて解剖しようという計画なのだ・・・。





先日、ジョン・カーペンター監督の「クリスティーン」を観た時、
間を空けずに、何か監督の作品をもう1本観てみようという事で、
本作を借りてみた。


全体から受ける印象は、
普段イメージされるカーペンター監督の作品とは
ちょっと違っていた。
ファンタジックなロードムービー。
なかなか素敵な物語。
ジェフ・ブリッジス演じるスターマンが、
とてもいい。


地球人の呼びかけでやって来たスターマンの
3日間を描いているのだけれど、
英語を上手く解さず、地球の常識を知らない彼は、
何をするにもトンチンカンな事ばかり。


そんな彼の様子が可笑しくて可愛い。
彼はカレン・アレンの真似をしながら、
赤ちゃんのように知識を吸収するのだけれど、
例えば、
「青信号は進め、赤信号は止まれ、
で、黄色は猛スピードで突っ込めだろ?」などと、
あはは~と笑ってしまうような間違った理解をする事もある。


面倒臭い展開がないのもいい。
アレンとブリッジスは、政府の機関から追いかけられるけれど、
捕まったり、ごちゃごちゃとした質問をされたりという事もなく、
そういう意味でのイライラがない。
ストレートに楽しめる。


「ET」やら「ターミネーター」やらに、
似ていて点は確かにあるけど、
大人が観るファンタジーとして、よく出来ていると思う。


最後に、スターマンは、
孤独なアレンに、
これ以上はないと思われるプレゼントを残してくれる。
それはもう涙物の。
あのオチは、個人的にもとても好き。


評価 ★★★☆☆

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