「アイアン・ジャイアント」

〔1999年/アメリカ〕


小さな街で母親と二人暮らしの少年・ホーガースは、
ある日、鋼鉄の巨人と出会う。


巨人は宇宙から落下してきたのだが、
その衝撃で記憶をなくし、
なぜ自分が地球にいるのかが分からない。


巨人に悪意が無いと知ったホーガースは、
彼と仲良くなる。
鉄屑を燃料とする巨人を、
ホーガースはスクラップ置き場に連れて行く。
そこは、ホーガースの知り合いの男性・ディーンが、
「芸術」を創っている場所なのだ。


ところが、巨人の存在を知った政府は、
それを危険なものと考え、
攻撃をしかけてくる・・・。





アメリカのアニメ映画。


宇宙から異形の生物（この場合ロボットだけど）がやって来て、
少年と仲良くなるが、
その存在を知った政府が動き出す・・・
「ET」などと、基本の展開は同じ。


ただ、本来感情を持たないはずの、
鋼鉄の巨人が、
少年と交流する様子が、
なんとも微笑ましく、愛らしい。


小さな生き物が、
可愛らしい仕草をすると、
愛おしさを感じるのはよくある事だが、
大きすぎる生き物の仕草というのも、
それはそれで可愛いものだなと気付く。


なんといっても、
巨人は赤ちゃんみたいなもので。
言葉も、ホーガースが教えて、
少しずつ覚えてゆくし、
ホーガースが池に飛び込むと、
真似したり。


政府側のエージェントの1人、
ケントという男が大変な敵役で。


こやつはとにかくしつこい。
ストーカー並に。
軍隊の指揮官が、
巨人を悪者ではないと認めた後も、
1人勝手に、とんでもない行動に出る。
アニメとはいえ、個人の感情で、
あんなに簡単に軍隊が動かせるのは、
怖ろしいわ。
これを観た子どもさんたちが、
信じ込まなければいいけど。


希望の持てるラストがいい。
そこは子供向けらしく、ホッとできる。


評価　★★★☆☆

コメント 4

このアニメＤＶＤ買おうと思ったこともあったんですけどね～
なかなか手が出なくて・・・ついついﾎｶの物を買ってしまっていたんです。
買わなくてレンタルにしてみようかな＾＾；
by 原みつる (2013-10-19 19:18) 

以前、香水の仕事をしていた時に職場の若者が、
（当時20歳くらいの女の子です）
確か深夜にテレビで観た、この作品の話を泣きそうになりながら
していたのを思い出しました。
とても感動したらしく、DVD買ってました（笑）。
若いから、より心に響くんだなあとちょっと羨ましかったり・・

だいぶ前に観たのですが、巨人がかわいらしかったのは
印象に残っています。
アメリカのアニメは、日本のものとはまた違った趣がありますね。
by yonta* (2013-10-20 00:31) 

原みつるさん
コメントありがとうございます。

子供さんが観るのには、
とても楽しめる映画だと思います。
一度レンタルしてみて、
気に入られたら買うというのもいいのではないでしょうか。
by 青山実花 (2013-10-20 19:57) 

yonta*さん
コメントありがとうございます。

きっとこの映画の純粋な内容が、
職場の若者さんの心の琴線に触れたのでしょうね。
私のように、「ETと同じか・・・」なんて事は
思わないのでしょうね・・・
・・・いやいや、年を重ねた分、
体験が多いのだと、自分を慰める事にいたします(笑)。

ちょうど私も最近、年下の方と音楽の話をしていて、
そのジェネレーションギャップにビックリしている所だったんですよ。
彼らは、私の青春時代に大ヒットした歌を、
知らないと言うんですもの。
「別にいいもーん」といった感じです。
↑　いい年して捨て台詞(笑)。

アメリカのアニメ、
それも、ディズニーでもなく、
シンプソンズでも、ルーニー・テューンズでも、
トムとジェリーでもない、
なんだか私の目には、今までにない作品のように思えました。
巨人、可愛かったですね。

by 青山実花 (2013-10-20 20:12)