「さよならモンペール」 [映画]
〔1991年/フランス〕
両親の離婚により、
母親と暮らしている14歳の少女・マリー・ジランは、
冬休みに父・ジェラール・ドパルデューと2人で、
モーリシャスにバカンス出掛ける。
寒いパリと違って、ここは楽園。
ジランがセクシーな水着で
ビーチに繰り出すせいで、
ドパルデューは心配でたまらない。
事実、男たちはジランの美しさに目を奪われ、
声を掛けてくる者も多い。
そんな中、ジランは、
高校生のパトリック・ミルと知り合う。
ミルに子供扱いされた彼女は、
「私とドパルデューは恋人同士、
家出した自分は彼に拾われた」と
嘘をついてしまう。
嘘を信じ込んだミルは、
なんとかジランとドパルデューを引き離そうとするが、
上手くはいかない。
そんなこんなのうちに、
バカンス客たちの間では、
ドパルデューとジランが愛人関係だとの噂が広まり、
皆から白い目で見られるようになってしまう。
ジランが嘘をついた事を知ったドパルデューは、
最初は怒るが、
そこは可愛い娘、
彼女の恋が上手くいくよう、
嘘に付き合う事になる・・・。
フランス人の父娘が、
避寒で行った南の島で起こす騒動を描いた、
可愛い物語。
所々で、笑える場面があって、
邦題の印象とは全然違う、コミカルな内容。
マリー・ジランは、ジェラール・ドパルデューの事を、
「彼は冒険家で、密輸入業者で、
そして007のような秘密諜報員でもある」と説明する。
そんな凄い男がどこにいるのかと思うが(笑)、
ミルはそれを信じる。
けれど、3人で、
水上スキーやウィンドサーフィンや乗馬をする際、
ドパルデューがめっちゃドン臭くて、
ジランの嘘とのギャップに笑ってしまう。
こんな運動神経の無い冒険家はいないよ、って。
フランスの父親がみんなこうなのかは分からないけど、
ジランの恋心を知ったドパルデューが、
その恋を応援する場面が興味深い。
彼は、ジランと一緒にミルの窓の下に行って、
愛のセリフを教えたり、
手紙の内容まで考えてやったりする。
夜の待ち合わせには付いて行って、
「少女を連れた、中年のおっさん」として、
警察に捕まったりもして、笑える。
応援半分、心配半分といった親心が可笑しい。
ジランがとにかく可愛いうえに、
スタイル抜群で、
その水着姿には、
女の私でも見惚れてしまう。
あれじゃ、父ちゃんも心配だろうよ(笑)。
評価 ★★★☆☆
コメント 0