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「山男の歌」 [映画]

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〔1962年/日本〕


大学の山岳部の部員、
森田(藤巻潤)と、有川(小林勝彦)は、
親友同士。


有川は、
自分の誕生パーティに、
密かに思いを寄せている、
同じ大学の妙子(三条江梨子)を招く。
両親も、姉も、
妙子を、大層気に入ったようだ。


パーティの帰りに、
有川は、妙子に自分の気持ちを打ち明けるが、
妙子から、
「自分が好きなのは、森田」
と言われてしまう。


打ちのめされた有川だが、
森田に振られた事を打ち明け、
その後、
2人は剣岳の岸壁に挑んだ。


すると、有川が足を滑らせて、墜落し、
死亡してしまう・・・。





恋敵の友人と、
険しい剣岳に挑み、
滑落して死亡する学生・有川。


世間は、
生き残った森田に、
批難の目を向け、
森田も、
自分のせいではないかと苦しみ、
もう一度、
同じ岸壁に挑戦する。


しっかし、
有川も、
恋の手順を間違えていやしないだろうか。


まだ、妙子の気持ちも聞かぬまま、
先に家族に会わせるとか。
それも、山岳部の仲間の一人としてでなく、
いかにも、この先、
自分の嫁にでもしそうな勢いで。


妙子の気持ちが、
どう見ても、自分にない事は分かりそうだけど、
やっぱり恋しちゃうと、
分からないものなんだろうか。
有川に強引に迫られ、
断るために、
「私が好きなのは森田」と
言いたくもないのに、言わなくてはならなかった
妙子が気の毒だ。


どーでもいいけど、
これと全く同じ話を、
タレントのクリス松村さんが、
テレビで話されていて、
凄く印象に残っている。


クリスさんの友人が、
ある女性に恋心を打ち明けるも、
その女性から、
「私が好きなのは、クリスさん」だと言われて、
振られてしまう。


映画と違うのは、
実はクリスさんは、
その友人に恋をしていて、
彼の恋敵になってしまった事が、
本当に悲しかった、というオチ。


映画を観ながら、
実は森田が、
有川を好きだった、


なーんて内容だったら面白いと思ったけど、
さすがにそれはなかったです。
それだと映画のテーマが変わってきてしまう(笑)。


評価 ★★★☆☆

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