「警視庁物語 顔のない女」 [映画]
〔1959年/日本〕
ある土曜日の午後、
荒川の土手で、
女の胴体だけの死体が発見される。
刑事たちの捜査が始まり、
その後、
足、手、顔も、
同じ荒川で見つかる。
被害者は、
キャバレーのホステスと分かり、
刑事たちは、彼女の交友関係を洗い出すが・・・。
1956年から1964年に上映された、
この、
「警視庁物語」シリーズ。
全部で24作あり、
今、1作目から順番に観ている途中で、
本作は、第9作。
殆どの作品が、
1時間くらいなので、
気楽に観られるし、
古い刑事物のドラマを観ているようで、
楽しい。
ストーリーも複雑なものではなく、
シンプルで、
分かり易い。
激しい暴力も、銃撃戦もなく、
刑事たちの捜査は地道で、
大変なのだなぁと思ったりする。
ケータイがないので、
刑事同士の連絡が上手くいかず、
ヤキモキする事も多い。
そう、電話といえば、
この映画、必ず、お約束の場面がある。
それは、刑事同士が電話で会話でする時。
「なにぃ!? 犯人はもう一人殺している可能性があるのか!
で? うんうん、
今、歌舞伎町のアジトにいるんだな、
そうか、麻薬の密売もしているらしいんだな!
では、引き続き見張りにあたってくれ」
といった感じで、
捜査の進捗状況を観客に分かるように説明するのだ(笑)。
これは、わざとらしく、でも、理解しやすい(笑)。
65年ほど前の東京の景色も、
めちゃめちゃ出てくる。
刑事たちが捜査で東京中を
歩き回ってくれるおかげで。
こちらは本作に出てくる、
押上駅の風景。
夜になると真っ暗なのが分かる。
将来、この場所に、
スカイツリーなんていう、
凄いタワーができて、
↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2023-04-14
美しい光を放つなんて、
誰が想像しただろう。
こちらも本作に出てくる、
「新荒川大橋」から見た景色。
周辺の景色は変わっても、
↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2021-10-25
川の形は変わっていない事がわかる。
古い邦画は、
こういった楽しみもあるから好きです。
評価 ★★★☆☆