「幻の殺意」 [映画]
〔1971年/日本〕
高校の教師とラグビー部の監督を兼任する
田代圭策(小林桂樹)は、
美しい妻・多佳子(若尾文子)と、
息子・稔の3人家族。
稔は、圭策が勤める高校の生徒で、
また、ラグビー部にも所属している。
成績優秀、ラグビーも有望な稔は、
夫妻の自慢の子だ。
ところが、ある日、
新宿の雑踏を歩いていた稔は、
ある光景を目にし、
激しい衝撃を受ける。
その日から、
稔は人が変わったように荒れ、
ラグビーもやめてしまう。
そしてついに、警察から、
稔が人を殺した容疑で逮捕されたと、
連絡が入る。
稔は一体、何を見たのか・・・。
若尾文子さんが大好きで、
若尾さんの映画は死ぬまでに全部観たいと思っているのだけれど、
この映画は、
私の知る範囲では、
名画座にかかった事もなく、
諦めかけていた。
ところが、友人・Aちゃんが、
この映画のソフトを持っているというではないか。
なんだか夢のようだ。
Aちゃん、本当にどうもありがとう。
で、映画。
若尾さんがとっても綺麗。
それに、私の記憶違いでなければ、
若尾さんが、高校生の男の子の母親役をしたのを
映画で観たのは初めて。
こんな綺麗な母ちゃんだったら、
息子も自慢だろうなぁ(笑)。
ただ、
美しいのと、態度が好ましいのとは別。
息子が殺人容疑で逮捕されたというのに、
若尾さん、
メソメソぐにゃぐにゃしていて、
どうにもイライラする。
恋愛でぐにゃぐにゃしているのなら、
まだ許せるけど、
可愛い息子の一大事じゃ。
もっとしっかりせんかい。
物語の焦点は、
・息子は一体、何を見たのか
・本当に人を殺したのか
の2点で、
まぁ、なんとなく察しはつくけれど、
サスペンスとして、
まぁ、それなり。
評価 ★★★☆☆
この作品で、
若尾文子さんの出演映画、161本中126本を観た事となりました。
(★は観た作品)
★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
★幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
★女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
★幸せなら手をたたこう (1964)
悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
★女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
★八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
素敵な野郎(1961)
鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
花の大障碍 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
★愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
★螢火 (1958)
★東京の瞳 (1958)
妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
★慕情の河 (1957)
続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
銀河の都 (1957)
君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
スタジオは大騒ぎ (1956)
あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
勝敗(1954)
荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
★或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
十代の誘惑 (1953)
無法者 (1953)
続続十代の性典 (1953)
春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
続十代の性典 (1953)
★チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
彼女の特ダネ (1952)
街の小天狗 (1952)
秘密 (1952)
明日は日曜日 (1952)
花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)
★長崎の歌は忘れじ (1952)
「若尾文子さんが大好きで、若尾さんの映画は死ぬまでに全部観たいと思っている.....」
http://archive.bampfa.berkeley.edu/filmseries/FS3901
1990年に、カリフォルニア大学バークレー校で、若尾文子映画祭(?)があったみたいです....
Toward the New Wave: Ayako Wakao in the Films of Yuzo Kawashima
8/10/90 to 8/18/90
by サンフランシスコ人 (2019-03-27 06:57)
ずいぶん閲覧マークがありますね。膝を故障する前に、百名山目指して登山して登頂するとマークしていたあの頃が懐かしいです。
by ヤマカゼ (2019-03-27 12:57)
「幻の殺意」は奈良県でも最近上映されました。
大和高田市という田舎で。
その中の小さな町で。
・・・の中の小さな部屋で・・・。
・・・あ、それは上映ではなく再生というのか。
この映画は東宝制作なんですね。
若尾文子さんは大映出身ということもあり、
やはりどこか、ヨソのお宅へお邪魔してる感が
感じられます。
我々でも慣れない他人の家にあがるのは、
なにか遠慮と、落ちつかなさと愛しさとせつなさと、
心強さがあるではないですか。
それと一緒ですよ。
本作を皮切りに、東宝作品に出演していれば、
「東宝の若尾文子・熟年期」という面も
見えたのでしょうが、これ以後、出演作自体が
あまり見られなくなってしまいます。
今から考えると、一番いい時期に実にもったいない・・・。
青山実花さんも今の一番いい時期に、
ご自分のお美しさを記録として残しておいたほうが
良いと私は思います。下心ではなくて。
なんでしたら、そのために私はカメラを一台、
新調しても良いと考えております。下心はなくて。
さすがに写るンですでは失礼なンですと思うので・・・。
いや、ホントに下心はなくて。
いつでもご一報ください。
まずはテスト撮影と称して、写るンですでOB訪問下さい。
イッキ飲みで歓迎いたします。下心はなくて。
by 裏・市長 (2019-03-30 23:57)
サンフランシスコ人さん
コメントありがとうございます。
アメリカで若尾さんの映画祭、
嬉しいです^^
もっと若尾さんの魅力が世界に伝わるといいと思います^^
by 青山実花 (2019-03-31 22:56)
ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。
私が若尾さんの出演作を塗りつぶすように、
ヤマカゼさんは、山を塗りつぶしていたのですね^^
お気持ち分かります。
人間って、何かを全制覇したいという本能があるのでしょうか。
by 青山実花 (2019-03-31 22:57)
裏・市長さん
コメントありがとうございますぅ♪
え~(*゚▽゚)ノ
本当ですかぁ?
裏・市長さんも、この「幻の殺意」を
大和高田市の小さな名画座で
ご覧になられたのですかぁ?(*゚O゚*)
本当に本当に嬉しいです♪(≧▽≦)
私の大好きな若尾さんの映画を、
私の尊敬する裏・市長さんが観てくださるなんて、
夢のようです(((o(*゚▽゚*)o)))
しかも、若尾さんのファンの私でも知らない事を、
裏・市長さんは、よくご存知なのですね~(≧▽≦)
いつも裏・市長さんの博識には
頭が下がりますぅ\(·o·)/!
そうでしたか、この映画は、
大映ではなく、東宝の作品なのですね。
どおりで、「大映祭」などでかからないはずですぅ(;▽;) 。
自分の勉強不足が恥ずかしいです(´·×·`) 。
裏・市長さんを見習って、
もっともっと映画の勉強をしたいです(·◇·)
あらぁ~♪やだぁ~♪もう~♪裏・市長さんたらぁ~♪
私の事を美しいだなんて~(//∇//)
恥ずかしいですぅ(≧∇≦)
裏・市長さんが、私の記録を残してくれるんですかぁ?
私、本気にしちゃいますよぉ(★‿★)
お写真は、どこで撮ってくれるんですか?ヽ(‘ ∇‘ )ノ
大和高田海岸ですか?
水着の用意をした方がいいですかぁ?(*'▽'*)♪
楽しみですぅΣ(|||▽||| )
.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚
by 青山実花 (2019-03-31 22:59)
からっ風野郎....5/10 ニューヨークで上映....
http://www.japansociety.org/event/afraid-to-die
Afraid to Die
からっ風野郎 (Karakkaze Yaro)
Friday, May 10, 7 PM
by サンフランシスコ人 (2019-04-12 01:06)
サンフランシスコ人さん
コメントありがとうございます。
からっ風野郎は、
三島由紀夫さんのお姿が観られて、
面白いですよね^^
by 青山実花 (2019-07-30 10:12)