「雲の上団五郎一座」 [映画]
〔1962年/日本〕
大衆演劇の、
「雲の上団五郎」は、
座長の団五郎（榎本健一）以下、
座員たちが、
一人で複数の役をこなす、
極小一座。
ある町で興行をしたところ、
町を牛耳るヤクザの親分の妾が、
座員の一人に熱を上げたせいで、
大騒動。
一座は町を追い出される。
仕方なく四国に向かった一行は、
途中の船の上で、
演劇論を熱弁する酒井（フランキー堺）と出会う。
酒井は四国で、
「東京大歌舞伎・雲の上団五郎一座」と、
ハッタリをきかせ、
西部劇を書き下ろし、興行。
するとこれが大当たり。
人々は連日、長蛇の列。
さらに、大阪の大きな興行社の社長が
見物に訪れ・・・。
詳しい事は全く分からないのだけれど、
この映画と同名のテレビドラマがあるらしい。
ドラマが先なのかと思っていたら、
映画が先で、
その後、ドラマ化されたようだ。
とにかく出演者たちが凄い。
古い時代のコメディアンさんたちが
大挙出演。
リアルタイムで観ていたら、
豪華だったんだろうなぁ。
そんな皆さんが、
まぁ、とにかく、
ドタバタドタバタ、
今ではちょっと無いような、
コントみたいなお芝居をして、
爆笑とはいかないけれど、
ニコニコしながら観てしまう。
フランキー堺が登場した時、
私は、
「こやつ、詐欺師かも」と思ってしまったよ。
なにせ、フランキー堺だもん(笑)。
しかし、疑って悪かった。
彼は一座の為に、
売り込みをかけ、
脚本を書き、
それを大ヒットさせてくれるという救世主だったんだから、
最後まで観てみなければ分からない。
考えてみれば、
私は、いわゆる大衆演劇って
観た事ない気がする。
・・・と、ここまで書いて検索してみたら、
「大衆演劇 公式総合情報サイト」というのが
あるじゃないの。
本気で行く気なら、
すぐにでも観に行けそうだ。
一度観てみるのも面白いかもしれないな。
評価 ★★★☆☆
QRコード
>この映画と同名のテレビドラマがあるらしい。
私が中学生頃だと思うけど、（うっすらとした記憶だけど）このドラマ、
親が観てた様な気がするぅ???
エノケン、団五郎一座と言うフレーズが記憶の彼方に有る様な・・・
by 薔薇少女 (2016-04-11 17:58)
ラピュタ阿佐ヶ谷というところは
つくづくスゴイところだなぁ。
青山さん、奈良県住みじゃなくってよかったなぁ。
奈良県に引き籠ってたら、
こんな映画、一生見られへんで。
フランキー堺さん＝詐欺師（笑）。
それは偏見というものだ（笑）。
でも、名古屋弁で騙されそうな気がするんだみゃあ。
「大衆演劇」おまかせ下さい！。
映画館は壊滅して一軒もないけれど、
演劇場、ご用意してございます！。
すいません、一回も入ったことないです。
敷居が高すぎて・・・。
取り巻きの奥様方のパワーがスゴイ！。
なんせ、上演中でも客席に演者が近づいてくると、
懐に一万円札をねじ込む！。
一万円札で編んだネックレス（笑）のプレゼント！。
近所の商店街には、昔からの靴屋があるのだけれど
役者様に奥さま方がプレゼントされる草履屋と化した。
終演後は劇場前でお見送りがあるのだけれど、
一種独特な異様な光景である。
自転車で通るのもはじっこのほうを遠慮しながら通る…。
一度でいいからねじ込まれてみたい、一万円札・・・。
by 裏・市長 (2016-04-13 08:56)
薔薇少女さん
コメントありがとうございます
ご記憶にありますか。
やはりテレビ放送されていたんですね。
おそらくフィルムなんかは残っていないでしょうね。
勿体ないなぁ。
by 青山実花 (2016-04-15 23:41)
裏・市長さん
コメントありがとうございます
都内には、ラピュタだけでなく、
神保町シアター、早稲田松竹、キネカ大森、新文芸坐などなど、
結構流行っている名画座があります。
いえいえ、私が奈良に生まれていたら、
きっと映画を観ることが趣味にはならなかったかもしれません。
身近に名画座がなければ、それは存在しないと同じですから。
そして、このような与太ブログを見ては、
「こんな変な映画ばかり観て、この人何が楽しいんだろう？？」と
思うような人間になっていたかも＾＾；
そんな奈良県民の私が夢中になっているのは、
「大衆演劇」という可能性も大いにあります。
なにせ私は、イケメン好きのうえに、
生の芸能人を見るのが大好きなミーハー、
大衆演劇の俳優さんとはいえ、スターはスター。
一万円札のネックレスを作って、
裏・市長さんをドン引きさせていたのでは。
その靴屋さんはラッキーですね。
やっぱりミーハーパワーに勝るものはないと思います。
ミーハーは物凄い経済効果が期待できますから。
それから、私も一万円札のネックレス、欲しいです＾＾；
by 青山実花 (2016-04-15 23:56)