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「ペイルライダー」 [映画]

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〔1985年/アメリカ〕


ゴールドラッシュに湧くカリフォルニア。
ある谷の小さな集落では、
人々が結束して、砂金掘りをしていたが、
町を牛耳るリチャード・ダイサートからの
酷い嫌がらせに遭っていた。


その日も、買い物に出たマイケル・モリアーティが、
危ない目に遭いそうになるが、
そこへ通りすがりの男・クリント・イーストウッドが、
助けてくれる。


イーストウッドを自宅に招待したモリアーティ。
彼の婚約者やその娘は、
最初はイーストウッドを警戒するが、
イーストウッドが実は神父だと知ると、
途端に親しみの心を持つ。


翌日もダイサートの息子たちが嫌がらせにやってくるが、
イーストウッドは、
神父とは思えぬ腕力で彼らを撃退し、
集落の者たちから尊敬される。


集落の一人の男が、
大きな金塊を掘り当て、
町に繰り出すが、
そこで殺され、
ついに、全面戦争の様相を呈してくる。


イーストウッドが町に乗り込み、
銃撃戦が始まった。
ダイサートは、6人の荒くれ男を雇ったのだ。
この争いの結末は・・・。





クリント・イーストウッドは、
本当に西部劇が似合うと、
痛感させられる映画。


なんだろう、理屈じゃない。
似合うものは似合うとしか、言いようがない。
あえて言葉にするなら、
その佇まいから、馬の乗りこなし、
そして、弱者を助けているようで、
実は彼自身も、
深い復讐心を持っている様子など。


そう、その復讐心がいいんだろうね。
ただの善人だったら、
これほどのドラマは生まれないし、
第一つまらない。
人間は一面だけじゃない。


この映画でも彼はモテるのよ(笑)。
「来月で15歳になる」という少女からまで、
真剣に愛を告白されちゃってる。
もちろん据え膳食うわけじゃないけど。
(当たり前だ(笑))
(そんな事をしたら、違う話になってしまう)


少女を上手くとりなすイーストウッド。
大人の風格だ。
しかし、
「あなた、私のママが好きなんでしょ!?
 ママもあなたと同じ目をしてるもの!」と、
キレられる。
勝手に恋して、勝手に怒る少女。
思春期だよ(笑)。


ラストの決闘は見もの。
1人対6人で闘うイーストウッド。
ガンさばきも、人さばきも素晴らしい。


評価 ★★★★☆

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コメント 4

don

こんばんは~
見たかな~見てないかも・・・

ジョンウェインと同格です。カークダグラス、イーストウッド。
映画みると、いつもモデルガン欲しくなりませんでしたか?
男と女は違うかも知れませんが^^;
by don (2013-03-13 00:25) 

青山実花

donさん
コメントありがとうございます。

こういったお話は、
有りがちといえば有りがちなので、
観たか観ないか、混乱することがありますよね。

モデルガンが欲しいと思った事は・・・
ごめんなさい、一度もないです(笑)。
本当に男と女は違うものですね。
ただ、現代劇を観ていて、
拳銃を撃ってみたいと思ったことはあります(笑)。

by 青山実花 (2013-03-14 14:11) 

ミスカラス

TVドラマのローハイドからイーストウッドファンです。考えてみれば映画の荒野の用心棒とか彼の西部劇の敵役は、ならず者かメキシカンとかが相手役と相場は決まっていましたね。ホンとは善悪等はないと思うのですが、何故かインディアンは登場しませんでした。近年は西部劇も滅多に上映されなくなりましたね。以前に史実に基づく事なく一方的にインディアンを悪役とみなすのは宜しくないと聞いた事があります。ソルジャーブルーという映画だったか?従来の敵とか味方という描き方ではない西部劇のパターンは、様々な問題を提起して衝撃を受けた覚えがあります。
by ミスカラス (2013-03-15 21:37) 

青山実花

ミスカラスさん
コメントありがとうございます。

イーストウッドは「許されざる者」でも、
善悪を明確にはしないお話しを描いていましたね。
そもそも人間は、いくつもの面を持っているはずですから、
それを表現する彼は、
とても素晴らしく、また賢い人だと感じました。

例えば、同じタイトルで、
オードリー・ヘプバーンの「許されざる者」などは、
インディアンがまるで悪のように描かれてて、
ガッカリした記憶があります。

「ソルジャーブルー」は未見です。
面白そうですね。
いつか観てみます。

by 青山実花 (2013-03-17 21:16) 

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