「スノーホワイト」 [映画]
〔1997年/アメリカ〕
母が妊娠中、
馬車の事故に遭い死亡、
その死の直前、
腹を裂き、腹の中の子を取り上げた男爵の父(サム・ニール)。
その娘はリリーと名付けられる。
父親に大切に育てられたリリー(モニカ・キーナ)は、
美しい娘に成長する。
ところが、ある日、
父は新しい妻クラウディア(シガニー・ウィーバー)を娶る。
クラウディアは、嫁入り道具として、
様々な調度品を持ち込むが、
大きな鏡台には何か秘密がありそうだ。
クラウディアは妊娠するが、
あるパーティの夜、
亡き母のドレスを着て現れたリリーの美しさに、
皆の注目が集まり、
ショックを受けたクラウディアは倒れ、
死産してしまう。
クラウディアは、自分の弟にリリーを殺すように命じるが、
リリーは森へと逃げ、
そこで7人の放浪者たちと出会う・・・。
今年はなぜか、
「白雪姫」の映画が2本も公開されたが、
どちらも残念な事に、時間が合わず未見のまま。
だからというわけではないけれど、
15年前の、シガニー・ウィーバー版の方を観てみた。
子供向け絵本での白雪姫は、
完全なる無垢で、
継母は悪として描かれているのであろうが、
こちらはそうでもない。
そもそも、継母クラウディアは輿入れして来たばかりの頃は、
リリーに歩み寄ろうとしている。
しかし、リリーの方がそれを受け入れない部分がある。
クラウディアばかりを悪者にするのは可哀想だ。
7人の小人も、全然違う。
私が絵本で読んだ小人たちは、
親切で、白雪姫には大変に良くしてくれる、
善人の集団だけれど、
こちらは、野卑な浮浪者軍団。
しかも、白雪姫を陵辱しようとまでする。
まぁ、そちらの方が、
現実にはありそうな話だけれど。
人里離れた森で、
集団生活をしている男たちの中に、
女の子が1人入っていったら、
そりゃあ、普通に考えて危険であろう。
白雪姫の映像化って、
難しいな。
どんな女優が白雪姫を演じても、
「世界一というほど美しいか?」という突っ込みが
必ず入るだろうし、
人の好みはそれぞれだし。
この映画も、別に普通であった(色んな意味で(笑))。
評価 ★★★☆☆
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