「テイク・ディス・ワルツ」 [映画]
〔2012年/アメリカ〕
フリーライター・ミシェル・ウィリアムズは、
夫・セス・ローゲンと二人暮らし。
結婚して5年。
子供はいないが、
夫婦仲は良く、それなりに幸せだ。
そんなある日、
ウィリアムズは、取材先でルーク・カービーと知り合う。
夫とは全く違ったタイプのカービーに、
ウィリアムズは、なんとなく惹かれる。
さらにカービーの家が自宅の向かいだと分かり、
その偶然に驚く2人。
その後、ちょくちょく顔を合わせるようになり、
デートの約束をし、それを実行する。
忘れていたときめきに胸が高鳴るウィリアムズ。
しかし、夫への後ろめたさもあり、
心は逡巡する。
ローゲンも、そんな妻の変化に気付き、苦しむ。
ウィリアムズはどこへ進んでゆくのか・・・。
感想を書こうと思って、
「人生とは」みたいな、何か分かったような、
したり顔の方向でいこうかと、
PCに向かったけれど、
やっぱり無理。
なにせ、一番強烈に頭に浮かんでくるのは、
ミシェル・ウィリアムズのヌードシーンと放尿シーンだという、
女のくせに馬鹿な私で(笑)。
ウィリアムズは、スイミングスクールのあと、
6人ほどの女性たちと、
シャワーを浴びながら語り合うのだけれど、
そこにいる全員が、
なぜかフルヌードのボカし無し。
しかも、いわゆるモデル体型の人はおらず、
中年や、老婆といってもいい人たちばかりで、
生活感いっぱい、エロさゼロ、
そして、そのシーンが結構長い(笑)。
放尿シーンにも驚く。
一回目なんて、彼女はプールの中でしちゃうのだよ。
そのプール、
そういう不届きな行為をすると、
水の色が変わる仕組みになっていて、すぐバレる。
ウィリアムズの周囲にいる女たちは、
きゃーきゃー言いながら、水から上がる。
うーん、このシーンはいただけないかなぁ。
いくらなんでも汚い。
そんな場面を描く必要があるんだろうか。
あとの2回は、お手洗いでの場面だけれど、
そのうち1回は、
夫がいるのに意に介さず、
恥じらいゼロ。
これが彼女の日常ですってニュアンスを
描きたいんだろうけど。
つまり、なんというか、
これは夢物語ではない。
倦怠期に差し掛かった、平凡な女が、
心ときめく男に出会ったらどうなるのかを、
観客と同じレベルで描いてあるけれど、
「マディソン郡の橋」とは全く違う。
ただ、ウィリアムズが下した結論、
私は好き。
評価 ★★★☆☆
コメント 0