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◆タイニーストーリーズ◆ [本]


タイニーストーリーズ

タイニーストーリーズ

  • 作者: 山田 詠美
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/10/28
  • メディア: 単行本


文体も、雰囲気も、内容も、
どれも全く異なった小説の集合体。
題名の通りの「小さな物語たち」。


たぶん山田氏の原点であろう、
黒人男性との恋愛物語が、
この中にも5編含まれていて、
それだけは、どれも「GIと遊んだ話」という同じタイトルに、
ナンバーがふられていた。


やっぱり、私はこの「GI」の話が一番好き。
一番生き生きとした感じがするし、
日常生活の中では得られない、
独特の空気感がある。


他の物語はどれも中々シニカルで、
ホラーテイストな内容のものも多い。
眠る前に、ちょっとずつ読むのもいい。

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コメント 4

yonta*

山田詠美、好きです。
最近は昔ほど熱心に読まなくなってしまいましたが、
(これも未読なんです・・)
何を読んでも、納得がいく作家さんなんです。
香水にはまったきっかけ、山田詠美と森瑤子の短編集でしたし。
by yonta* (2011-06-23 01:32) 

青山実花

yonta*さん

私も山田さんの作品の全てを読んだわけではないのですが、
とてもカッコいい女性ですよね。
自分を持っている人だと思います。
最近では、「無銭優雅」が好きです。

それから、森瑤子さんはかなり読みました。
好きで好きでたまらないのは、
「浅水湾(リパルスベイ)の月」。
あの雰囲気は、言葉では言い表せません。

それから、もしyonta*さんが読まれておられないなら、
森さんの娘さんである、マリア・ブラッキンさんの
「小さな貝殻 母・森瑶子と私」と、
森さんのお父様である、伊藤三男さんの、
「森瑶子・わが娘の断章」をお薦めします。
今まで森さんの側からしか見てこなかった、
森さんの人生を、
娘、そして父の側から知ることができる、興味深い内容です。

もし差し支えなかったら、
yonta*さんが香水にハマったきっかけとなった、
山田さんと森さんの本を教えて下さい。
by 青山実花 (2011-06-23 13:22) 

yonta*

私も「無銭優雅」好きですよ。
森瑤子は、エッセイ中心に読んでいましたが(笑)、「浅水湾の月」は
やはりとても印象に残っています。
でも、森さんの本をかなり読むのは大変・・すごい作品数ですよね。
3姉妹のお母さんが、どれだけのスピードで書かれたのか、
ちょっと想像つかないです。

青山さんが薦めてくださった2冊は未読なので、ぜひ読んでみたいとおもいます。
ありがとうございます(^^)
それからきっかけ本は、もう読まれたことあるかも、ですが、
山田詠美の「放課後の音符」と森瑤子の「ドラマティック・ノート」です。
by yonta* (2011-06-25 09:15) 

青山実花

yonta*さん

ご丁寧なお返事、本当にありがとうございます。
「無銭優雅」がお好きな事、
同じだー!と嬉しくなりました。

「浅水湾の月」も読まれているなんて、本当に嬉しいです。
森さんの作品の中では地味な方で、
でも、あの香港の雰囲気が素晴らしく、
もっとたくさんの人に知ってもらえたら、と、
いつも思っていたのです。

>山田詠美の「放課後の音符」と森瑤子の「ドラマティック・ノート」

この二冊は未読のような気がしています。
早速、図書館に予約を入れました。
早く読みたいです。
by 青山実花 (2011-06-26 23:31) 

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