「シンガポールの夜は更けて」

〔1967年/日本〕


クレー射撃の指導員・三崎敦（橋幸夫）は、
ある日、射撃場にやって来た、
日本とシンガポールのハーフである
王明芳（由美かおる）に、手ほどきした。


その後、都内の中華料理店で、
明芳と再会した三崎は、
自分の異母妹が、
シンガポールで踊り子をしている事を知る。


三崎はシンガポールに行き、
妹を必死に探すも、
見つかった時は、墓の下だった。


妹は、売春を強要させられそうになり、
自殺したのだ。
妹の仇を取ろうと決めた三崎は・・・。





またまた見つけた、
シンガポール映画。
これで、一人シンガポール映画祭5本目。


古い邦画は大好きだけど、
この映画は知らなかった。


橋幸夫さんは、
同名の歌も歌っていたそうで、
レコードはそれなりにヒットしたようだ。


映画では由美かおるさんが相手役で、
ポスターに「新コンビ」と書かれているから、
これから、2人を組み合わせて、
売出そうと画策されていたのかもしれない。
現に2人は、この映画のあと、
2本の作品で共演しているようだ。


しかし、映画は、
特に特徴のない、
少し時間が経ったら、
忘れられてしまうような、1本。


偶然があまりに多いし、
登場人物たちは全員が知り合いだし、
会った事もない妹のために、
命を賭けて悪と闘うというのも、
ちょっとよく分からない。


しかし、1966年の頃の、
シンガポールの景色が見られるのは貴重。
マーライオンも、
まだ設置前だったのか、
出てこないし、
今の街並みより、
前近代的といった感じがする。


あとは、
とっても可愛い由美かおるさんを
見る映画かな(笑)。


評価　★★★☆☆