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「軍国酒場」 [映画]

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〔1958年/日本〕


城北大学の学生・美佐子(仁木多鶴子)は、
父親・信行の事は大好きだが、
父親が経営する「軍国酒場」が嫌いで、
店をやめてほしいと、
いつも訴えている。


城南大学の学生・進(石井竜一)は、
女手一つで自分を育ててくれた夫人活動家の母親・政江を
尊敬していたが、
母親の考えとは、
相容れない部分があった。


ある日、ひょんなことから、
政江と知り合った美佐子が、
父親の事を話すと、
憤慨した政江は、
「あなたの為に抗議してやる」と息巻く。


また、
「軍国酒場」でアルバイトを始めた進は、
信行に気に入られ、
進から母親の話を聞き、
こちらも怒る。


かくして、信行と政江は大喧嘩になり、
美佐子は、政江の家で下宿する事に・・・。





タイトルを見た時、
「軍国酒場」とは、
戦時下に、
国民の士気を高めるための酒場なのかな、
暗い話だったら、
ちょっと嫌かも・・・


と思ったのだけれど、
とんでもない。
コテコテのコメディであった(笑)。


その「軍国酒場」ってのが、
もう最高。


今で言えば、この店は何だろう、
コスプレキャバクラか、
シチュエーションバーとでもいうのか。


店内は、軍国主義一色で、
楽団が演奏するのは軍歌のみ、
歌われる歌も、もちろん軍歌。
従業員の男性は、軍服を着て、
ホステスは、
軍服か、従軍看護婦か、チャイナ服。


挨拶は敬礼で、
言葉遣いも軍隊調。


そんな事が受けているのか、
店は連日の超満員(笑)。


もちろん私は、戦争なんて大嫌いだけど、
この店には行ってみたい(笑)。


そんな軍国酒場を経営する男の娘が、
美しい仁木多鶴子さんなんだけど、


店の支配人が、
彼女に思いを寄せていて、
彼女を自分のものにすべく、
ヤクザに、ある作戦を持ち掛ける。


しかし、その作戦は大失敗。
手柄は全て、
石井竜一さんのものになるという。


ラスト、
石井さんとヤクザの決着の付け方が、
柔道よ(笑)。
そんなヤクザ、初めて見た(笑)。


評価 ★★★☆☆

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