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「二重生活」 [映画]

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〔2016年/日本〕


大学院で哲学の勉強をする白石珠(門脇麦)は、
講師の篠原(リリー・フランキー)から、
修士論文のテーマに、
「哲学的尾行」をしてみたらどうか、と言われる。


ターゲットを定め、
その人間の後をつけ、
行動を全て記録する。
条件は、対象者と絶対に関わってはいけない、という事。


珠は、自宅マンションから見下ろせる位置にある
一軒家の主・石坂(長谷川博己)を尾行する事に決めるが、
絵に描いたような、幸せな家庭を築いている石坂に
実は愛人がいる事を知る。


珠には同棲している男・卓也(菅田将暉)がいる。
仲は悪くはないが、
心の深い所で、彼と結びついていないと感じられ、
そうしっくりとはいっていない。


そんなある日、
珠は石坂から呼び止められ、
「なぜ自分を尾行するのかと」詰め寄られる・・・。





試写会で観た。

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※リアルライブさんより


主要なキャストの皆さんの舞台挨拶があり、
この映画の面白さをお話しされたのだけれど、
私は、俳優の皆さんより、
「特別ゲスト」として、
途中から登壇された、
原作者の小池真理子さんに、
脊髄反射してしまった(笑)。


大好きな小池真理子さん。
まさか来られるとは思っていなかったので、
嬉しくて。
初めて肉眼で見たのだけれど、
やっぱり素敵なかた。
先日、
自伝的小説だと言われている「無伴奏」を再読したばかりで、
勝手に一人で、とても身近に感じられている所だった。


で、この映画。


原作については、
以前にこのブログで書いているけれど、

http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2016-04-12
ちょっと話を膨らませ過ぎかなぁという印象。


原作がそれほど深くないので、
仕方ないとは思うけど、
余計なエピソードを足せばいいってものでもないし。


なのに、肝心の別のエピソードを
削ってあったりして。
やはり、読む者によって、
重要だと思う箇所が違うのであろう。


主人公の白石珠は、
私の中では、
門脇麦さんより、もう少し大人なイメージで、
だから、彼女が、
ある場所で石坂に自分語りをした場面に、
なんてつまらない女なんだ、と思いながら観ていたら・・・


当の石坂から、
強烈な言葉を投げられて、
「そうなのよ、
私が言いたいのは、そのたった一言で表せるのよ」と、
すんごく納得した感じが、
一人で可笑しかった。
yonta*さん、あの場面はどう思われたでしょうか。
(と、呼びかけてみる(笑))


映像で観てみると、
尾行って思っていたより大変ね(笑)。
だって、自分が行く場所に、
必ず同じ人がいたら、
絶対気付くって。


いや、男性は案外気付かないのかなぁ。
石坂の愛人は、
すぐに気付いたけど(笑)。


評価 ★★★☆☆

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