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「太陽の子」 [映画]

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〔日本/アメリカ〕


1944年。
太平洋戦争真っ只中。
京都大学では、
国からの命を受け、
原子爆弾の研究開発を行っていた。


日本か、アメリカか、はたまたソ連か。
最初に原爆を開発した国が戦争に勝つ。
彼らは必死だった。


科学者・石村修(柳楽優弥)も、その一員。
修は私生活では、
家を失った幼馴染の世津(有村架純)を
実家に居候させる事に。
また、戦争に行っていた弟の裕之(三浦春馬)が、
突然、一時帰国してくる。


原爆の開発と、
世津や、弟への思い。
そんな中、広島に原爆が落とされたとの
ニュースを聞いた修は・・・。





試写会で観た。


不勉強でお恥ずかしい話だけれど、
私は、日本で、
原爆の開発をしていた、という事実を
今まで知らずにいた。


もしも、だけど、
日本がアメリカより先に、
それを完成させていたらどうなっていただろう。


当時の事は、
映画やテレビや小説でしか知らないから、
以下は想像だけど、


日本がアメリカ本土に原爆を落として、
壊滅的なダメージを与えたとしたら、
軍国主義一色だったこの国の事、
「あの大国をやっつけた」と狂喜乱舞し、
更なる軍国主義への道へ進んでいったのでは。
(間違っていたらごめんなさい)


そんな原爆開発チームの一人、
柳楽優弥くん演じる修は、
研究一筋の学究肌で、
人を殺す爆弾を作る、というより、
実験を成功させたいという目標で、
いっぱいのようだ。


そんな修の弟を演じるのが、
三浦春馬くん。
いい俳優さんなのに。
本当に惜しいです。


修たち研究員は、原爆を落とされた広島に、
研究のため、すぐに現地に行く。
そこには、ただ一面、焦土が広がり、
怖ろしいまでの、灰色オンリーな世界。
彼らは原爆の恐ろしさを思い知る。


それにしても、
この日本という国は、
戦後80年近く経っても、
1ミリも変わっていないのね。


国に判断能力がなく、
見極めが甘く、
決断力がなく、
国民は振り回されるだけ。


ここのところの
あまりに酷いゴタゴタに、
気持ちは沈み、
若い頃は好きだったこの国が、
本気で嫌いになりそう、っていうか、なってる。
まさか、ここまで駄目な国とは。
なんか涙出てきた。
すみません、
これは私の思いの丈です。


評価 ★★★☆☆

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