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「黒い樹海」 [映画]

kuroijukai.jpg
〔1960年/日本〕


笠原祥子(叶順子)と、信子は、
仲の良い姉妹。
2人はアパートで一緒に暮らしていた。
ある日、信子は、
東北へ一人旅をすると言って、
出掛けてゆく。


すると数日後、祥子に警察から電話があり、
東北にいるはずの信子が、
浜松のバス事故で死んだという。


姉の死を不審に感じた祥子は、
姉が勤めていた雑誌社に入社し、
事件を探る事にした。


すると、採用直後、
同僚の町田知枝が殺される。


知枝の殺害現場で、知枝の弟・吉井正巳(藤巻潤)と
出会った祥子は、
吉井の協力を得ながら、
事件を追うが・・・。





松本清張さん原作。


原作を読んでいるはずなので、
日記を確認してみたら、
2009年に、図書館で借用していた。


けれど、ずいぶんな事が書いてある。
「あまりにくだらないから、途中で読むのをやめ、
 犯人だけ確認して返却した」だと(笑)。


天下の松本清張作品に、そんな失礼な事を。
しかも、そんな風に書いた事自体、忘れてたし。
松本清張さんは大好きだけど、
巨匠もたまにはそういう事もある、という事で。


映画も、退屈だった。
とにかく、次々、人が死ぬ。
主人公の姉は、
まぁ、事故死だから仕方ないとしても、


その姉の死の詳細を知っている、
ほんのチョイ役の人が、
気の毒なくらい、
簡単に殺される。


そして、いよいよ、
主人公演じる、叶順子さんにも、
犯人の魔の手が延びる。


叶さんは、
高いビルの窓の外に出て、
細い足場を必死で逃げる。
足を踏み外したら、
絶対死ぬという場所で、
大熱演。


その叶さん、
姉の勤めていた、
大手出版社に、
姉が亡くなった代わりに
いとも簡単に入社したのが、
なんとも羨ましいようだった。


今なら、
新卒でも入るのが難しいような会社だってのに。
本当に、いい時代だったのね。


2点か3点か、迷ったけど、
叶順子さんが好きだから、
3点。


評価 ★★★☆☆

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コメント 8

beny

凄い惹句ですね。叶順子さんって映画雑誌でみて、子供ながらも強烈な色香を感じました。。
by beny (2022-03-12 18:17) 

yonta

犯人だけ確認して返却した、全然ありだと思います^^
松本清張であっても、多くの賞をとった作品でも、
合わないものは合わないし、わからないものはわからない(笑)。
50~60年代の映画って、時代の違いもあるのでしょうけれど、
今だとありえないトンデモ映画がわりとあるなあと思います。
そんな作品との出会いも、楽しみではあるのですが(^^;
by yonta (2022-03-12 21:16) 

ぼの

映画ポスターの画を観て「ん?黒い樹海? どっかで聞き覚えのある…」と思ってたら、やはり松本清張の "黒い樹海" でしたか(笑)。
僕も原作読んでます。実花さんと同様、途中で飽きてしまった作品でした。
なので清張の映画って結構観ているのですが、これは確か観てないような…(笑)
by ぼの (2022-03-14 00:15) 

裏・市長

叶順子がいなければ2点かよ!

松本清張先生って、なんであんなにもてはやされるの?
テレビでは毎月のように特集が組まれてるんだよ。

それも生誕〇〇周年とか、没後〇〇周年とか、
作家生活〇〇周年とか、ご成婚〇〇周年とか、
なんでもかんでも理由をつけて特集を組む。

それなら、タラコくちびる発生〇〇周年とか、
作家の立場にモノ言わせて、主演に使って
ほしければ言う事きかんかいと女優〇〇を
〇〇〇した記念〇〇周年とかなんでもOKじゃん!

今、芸能界では立場を使ったパワハラ行為が
話題ですが、というかパワハラじゃないだろう?
強制強姦という犯罪だろう?
この時代から裏では色々あったらしいね。

ネットの掲示板では裏・市長さんが性犯罪を
多く採り上げるのは、自分もしたいのに、
する勇気がないから、うらやましくて仕方ない、
などと書かれています。

確かに性犯罪の記事は多いです。
ただ、世に性犯罪は多いのです。実際。
男と女の数だけ、犯罪はあると思ってください。

ただ、うらやましいけど、実行する勇気がない…
というのは間違ってる。

勇気ある者なら性犯罪を犯していいのか?
性犯罪を犯せない者は臆病者なのか?

逆だと思います。

裏・市長さんは性犯罪を犯したいけれど(えっ?)、
勇気でそれを抑え込んでいるのです。
なので今日も逮捕されずにここに来れるのです。

おわかりか?

世間の単純なバカはその違いがわからない。

本当のコーヒーのうまさはクリープで決まるのに。
クリープを入れないコーヒーなんて・・・
by 裏・市長 (2022-04-02 23:56) 

青山実花

benyさん
コメントありがとうございます。

私も思いました、
このポスターの文言、ちょっと凄いって(笑)。

叶順子さん、素敵なので大好きです^^

by 青山実花 (2022-07-16 23:41) 

青山実花

yontaさん
コメントありがとうございます。

退屈な小説は、
退屈な映画より困りますね^^;
映画はぼんやり観ていられますけれど、
本は活字を追わなくてはならないので。

昔の映画のトンデモ設定、
ほんと、いいですよね^^
心でツッコミ入れながら観ています^^


by 青山実花 (2022-07-16 23:41) 

青山実花

ぼのさん
コメントありがとうございます。

松本清張さん、連載が多かったようですので、
中には、力の入らない作品もあるのでしょうね^^;

私もこの映画、
大映だから観に行きました。
大映でなかったら、一生観ることはなかったかも(笑)。

by 青山実花 (2022-07-16 23:42) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

裏・市長さん、
いくらあなたが嫉妬深い性格だといっても、
松本清張先生の人気にまで
嫉妬しなくたって
いいじゃありませんか。

先生は、あのタラコ唇が
チャームポイントなのよ。
あんなタラコは、
松本清張か、志村喬か、
とまで、言われているのよ。


え!?
驚きました。

裏・市長さんは、
性犯罪者が羨ましくて、
あのブログを書いているわけではないのですか!?

私はてっきりそうなのだと思っておりました。

なるほど、
勇気でそれを抑えている、
よく分かりました。

それで、
そのストレス発散を、
わたくしのブログでしているというわけなのですね。

けれどもう、
そのような行為は今日限りで
やめてくださいませね。

世の中には、
怒りで、手製の拳銃をぶっ放した
英雄もおられます。

裏・市長さんも、
それくらいの気概を見せてください。

私は彼を全面的に支持します。


by 青山実花 (2022-07-16 23:42) 

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