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「怪談 累が淵」 [映画]

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〔1960年/日本〕


盲目の鍼師・宗悦(中村鴈治郎)は、
ある雪の夜、
貸した金を返してもらうため、
旗本・深見新左衛門の家に行った。


しかし、はなから金を返す気などない深見は、
宗悦を斬り殺し、その死体を下男に捨てにやらせた。
気の弱い深見は、
宗悦の影に怯え、
妾を斬り殺し、
結局自分も息絶える。


数年後。
宗悦の娘・豊志賀は、
富士節の師匠として身を立てていた。
ある日、豊志賀は、
浪人・新五郎と知り合い激しい恋に落ちる。


新五郎を愛するあまり、
自分の弟子のお久と新五郎の仲を誤解した豊志賀は、
激しい嫉妬心を燃やすようになり、
揉めているうちに、
転んで顔を打ち付け、
酷い怪我をしてしまう・・・。





「四谷怪談」も、
「累が淵」も、
メインの女性が顔に酷い傷を負う、
というのは同じだけれど、
「累が淵」の方は、
なんか納得がいかない。


「四谷怪談」の場合、
お岩さんは直接の被害者で、
彼女自身が幽霊となって、
伊右衛門に復讐する、というお話だけど、


「累が淵」の真の被害者は、
宗悦で、
豊志賀は、その娘。
なぜ、親子二代に渡って、
酷い目に遭わないといけないのか、
可哀想すぎる。


しかも、この物語の一番の悪人・深見は、
物語の最初に死んじゃうし。


いや、分かってる、
この物語の本当の怖さは、
人と人との「因縁」という事なのよね。


なぜなら、
豊志賀が、気が狂うまでに愛した男・新五郎は、
深見の息子なのだもの。


つまり、
父を殺された娘と、
その父を殺した男の息子が、
ひょんなことから出会って、
愛し合って、
嫉妬して・・・
人の縁とは
怖ろしいものよのぉ、と。


中村鴈治郎さんは、
たまに幽霊となって出てくるのだけれど、
どうせ出てくるのなら、
実の娘に怪我をさせたり、
悲しい目に遭わせないであげてほしいと
言いたくなる。
百歩譲って、
新五郎を呪うなら、まだ分かるけど。


幽霊にそこまでの力は無いという事か。


評価 ★★★☆☆

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裏・市長

身ぶるいするお色気!

…顔を見ただけで腹の立つ相手なら
見た事あるけど、ブルブルくるような
色気の持ち主とは出会ったことがないなぁ・・・

大変お手数ですが、青山実花さん。
一度、身ぶるいさせてやってはもらえませんか?
ブルブルしてみたいんです。ブルブル。

とりあえずブルブルさせてくださいよ!

身ぶるい…とは少し違うかも知れませんが、
神田沙也加さんのお骨箱を抱く神田正輝さんを
拝見した時に、なんとも言えない声にならない
声が漏れました。

世の中にこのような「逆縁」があっていいものか、
病気ならいざしらず…病気といえば病気なのかも
知れません。

しかし、親は生涯、色々と悔やみながら
過ごすのでしょう。色々と叩かれている松田聖子さんも
人の親です。悲しくない訳がない。

そう思えば死者をムチ打つつもりはないけれど、
「たかが」男でなぜ、このような行動に…

そう「たかが」ですよ「たかが」

青山実花さんもどのようなコメントが
書き込まれようが「たかが」コメントですよ。
別に襲い掛かってくるわけじゃない。
どうか強く心を持ち、今日も麺をすすってください。

by 裏・市長 (2021-12-25 23:55) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

あら、
おかしいですわね。

裏・市長さん、あなたが62年前に言った事は、
嘘だったのですか。

あなたは、わたくしの顔を
オフ会で初めて見た時、
色気と美しさで、ブルブルする、
と言ったではないですか。

酷いです。
その言葉だけを心の拠り所にして
今まで生きてきたというのに。

返して!
私の62年の歳月を返して!


返して!と言えば、
沙也加さんですわね。

あんなM山とかいう男と出会ったばっかりに、
彼女は天国に行ってしまった。

M山も、まさか、彼女があんな事になるとは
夢にも思わなかったのでしょうね。

ご両親にしたら、
「沙也加を返せー!」
てなもんでしょうけど、
M山は引退したし、
神田さんは旅サラダに復帰したし、
聖子さんはライブしているし。

もうバラバラ。

by 青山実花 (2022-09-04 20:20) 

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