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「番格ロック」 [映画]

bankakurock.jpg
〔1973年/日本〕


赤羽百人会の番格・由紀子(山内えみこ)が、
女子少年院から出所してきた。


由紀子には会いたい女がいた。
それは、少年院で、
対立しながらも、
決着のつかなかった、
アラブの鷹(柴田鋭子)。


由紀子は、
恋人・勝と再会する。
勝は、ヤクザ組織・城北睦会の構成員になっており、
勝の兄貴分・沖田もまた、
アラブの鷹を探していた。


沖田は、
アラブの鷹の手下の女に、
鷹の居場所を聞き出そうとした挙句、
惨殺する。
すると、警察は、
それを由紀子の仕業だと勘違いし・・・。





どうやらこれは、
とても貴重な映画らしい。


というのも、
DVD化される予定の直前に、
映画にも出演しているキャロルの矢沢永吉氏が、
待ったをかけたそうで、
話が頓挫したのだという。


事実はどうかは分からないけれど、
ネットの噂を総合すると、
キャロルが歌う主題歌に、
ジョニー大倉氏のソロパートが多く、
矢沢氏が嫉妬したとか。


そんなセコい理由で、
DVD発売を阻止したりするかしら、とも思うけど、
私は矢沢氏の人となりまでは知らないので、
何とも言えない。


映画の内容は、
結構激しいスケバン物。


今、スケバンっていないよね(笑)。
1973年かぁ。
「愛と誠」の連載が始まったのが、
この年で、
あの漫画にも、ヤクザ顔負けの、
「花園スケバングループ」なるものが出てきたし、
当時は、スケバン花盛りだったのかも(笑)。


この映画のスケバンたちが、めっちゃ大勢で、
駅前のコインロッカーで、
裸になって着替える場面にはビックリ。
通りすがりのおじさんたちが遠巻きにして見ている。


そりゃあ見るだろう。
女の私だって、その場にいたら見るよ(笑)。
別に裸が見たいわけじゃないけど、
そんな珍しい場に居合わせた事が嬉しくて。
まぁ、現実には有り得ない、
映画のサービスシーンなんだろうけど。


スケバンの中に、
とっても気になる人がいる。


おそらく、久邇あき子さんという方だと思うのだけれど、
見た目も怖けりゃ、声も怖い。
他のスケバン物でもお見かけした事があるのだけれど、
どの作品だか思い出せず、
必死に考える。


そうだ!
たぶん、ドラマ版「愛と誠」での
スケバングループの一人だ、と気が付く。
DVDを取り出して確認。
やっぱりそうだ。


凄いなぁ、久邇あき子さん。
こんなにスケバン役が板についている人っているだろうか。
いや、そんな事を言っては失礼ですね。
もしかしたら、普段は、
とても真面目な方なのかもしれない。
気になるなぁ、久邇あき子さん。


評価 ★★★☆☆

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コメント 6

よーちゃん

そんな久邇あき子さんも、今はすっかり
おばあちゃんですよね。
あ、ご存命されてんのかな?(^_^;)
by よーちゃん (2017-01-27 08:37) 

MONSTER ZERO

いやぁ出ましたねぇ!
これは大名作ですね
この映画でスケ番女優ナンバーワンの座を杉本美樹から奪ったと言っても過言ではないです!
70年代前半の新宿を舞台に番長と同格の実力を持つ「番格」に扮した山内恵美子さんの大活躍映画!
同じころに流行った、オール・アフリカン・アメリカンの人達による映画(ブラック・シネマ)を彷彿させるストーリー展開!
この映画を観るとどことなく、ブラック・シネマの傑作「コフィー」に似ているような似ていない様な?!(^^;
by MONSTER ZERO (2017-01-27 09:41) 

裏・市長

おはようございます。

いやぁ~まいったなぁ。
ボク、80何年生きて来たけど、
今までの珍生で、久邇あき子さんについて
何かを思う…なんて事、ついぞなかったわ。

珍生初の記念にググ~ル検索してみたんだけど、
青山実花さんが稀代のスケバン女優として
絶賛する久邇あき子さんについては、
「女囚さそり」出演ぐらいしか手がかりはなかった。

検索しても検索しても、
この「のんびり。」ばっかりが出てきてまいった。

ボクとしては、近年のインタビューがあって、
現在は海外で暮らしています。
あれからスケバンブランドを立ち上げ、
年収3億なんですよ、というアメリカンドリームを
期待したのだが、人生そんなに甘くなさそうだ。


「愛と誠」DVDを取り出して確認・・・。

日本スケバンの代表として久邇あき子さんを
ここまでリスペクトしたのは、
この「のんびり。」がブログ界初だと思われる。
まさに快挙と言って差支えないだろう。

久邇あき子さんも草葉の陰で喜んでおられる事だと思う…。


日本ではアフロヘアーにひきずるスカート、
カミソリの刃を指にはさんだ、
「いかにもスケバン」は絶滅危惧種だが、
ボクが怖いのは、見た目は至って普通で、
陰湿化するいじめをする者ども。

スマホの普及によって表面化しない、
いじめが深く静かに今日も行われている。

どう見ても「普通の子」。
表向き、「よい子」たちが日常の一部として、
平然といじめを行い、
その重大性に気付かないまま過ごす。
そちらのほうがよほど怖い。

今の時代、久邇あき子さんのようなスケバンを
時代は求めているんじゃないかな?。いないよね。

もし、東京都知事が久邇あき子さんだったら・・・。
時代はまた、動いたかも知れない。
by 裏・市長 (2017-01-27 09:51) 

青山実花

よーちゃんさん
コメントありがとうございます

久邇あき子さんの少ない情報を総合して
考えてみますと、
現在73歳?
お元気だといいのですが。
by 青山実花 (2017-01-27 15:12) 

青山実花

MONSTER ZEROさん
コメントありがとうございます

この映画をご存じとはすごいですね。
私は友達に薦められるまで、
全く知りませんでした^^;

> オール・アフリカン・アメリカン

なるほど、そのように観れば、
面白さも増すわけですね。
「コフィー」はずっと前に観ていますが、
まるで思い出さなかった私は、
やっぱりまだまだ修行が足りないようです^^;

by 青山実花 (2017-01-27 15:16) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます

いえいえ、
だって、久邇あき子さんって、
スケバンの中でもひときわ目立ちませんか?
カッコいいんですよ。
もし私がスケバンだったら、
高原由紀より、久邇さんに付いていきますよ。
久邇さんが大番長でなかったのが、
残念なくらい。

本当、久邇あき子さんで検索しても、
この「番格」と、「さそり」くらいしかヒットしませんね。
ただ、個人ブログなのでしょうか、
ドラマ版「愛と誠」に関係された方なのか
一つ、お名前の載っているページを見つけました。
http://www.ohyamausagi.com/essey/a/82.html

「愛と誠」の当時、29歳だとすると、
現在73歳なのかなぁ、と検討を付けたわけですが。
このページには、
他にも、あのドラマの裏話が書かれていますね。
まだ軽くしか読んでいませんが、
中々、興味深い内容だと思います。
裏・市長さんの事ですから、
既に読まれているかもしれないですね。


今は、
「不良」と「不良じゃない子」の境目が
あまり明確ではないですね。

「不良じゃない子」も、お化粧したり、
髪を染めたりは、もう当たり前だし、
進学校だからと、ひたすら勉強するだけの子も
あまり見なくなりました。
勉強もするけど、遊ぶ、恋人もいるって感じで。

「不良」も「不良じゃない子」の間にも、
いじめが横行するのは同じなようですね。
ストレスなんでしょうか。
とにかく、人間関係が面倒くさい。
SNSで他人の顔色ばかり窺って、
イライライライラしているみたい。
もちろん、どんな時代に生まれても、
乗り越えていくしかないわけですが・・・。

都知事が久邇あき子さんだったら面白いね。
いっそ、総理大臣だったらいいのに(笑)。

by 青山実花 (2017-01-27 16:02) 

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