◆ドラマティック・ノート◆ [本]
森瑶子さんらしい短編集。
各小説のタイトルに、香水の名前が付けられ、
内容も、その香水が重要なアイテムとして使われている。
これが出版された1989年といえば、
まさしくバブルの真っ只中。
森さんの、その短い小説家としての人生は、
バブルと重なるところがあり、
勿論この本にも、
金持ちで、オシャレで、そしてどこか物憂げな女が、
出てくる。
香水の他にも、
ホテル・カフェバー・毛皮、そしてジゴロなどの
アイコンが満載。
私が気に入ったのは、
オチが面白かった、「アンフィニ」と、
妻が14歳の少女と夫との関係を疑う、「ニキ」。
(これは、私が森さんの小説の中で一番好きな、
「浅水湾(リパルスベイ)の月」に通じる所があるので)
ここに出てくる香水の、全ての匂いをかいでみたくなる事必至。
そうか、そうですね!森瑤子が沢山の作品を生み出していたのは、
まさにバブル期ですね。確かにお金持ちが多く登場しますよね。
この本はかなり前に読んだもので・・
内容は相当なうろ覚えです^^;
「フルール・ド・ロカイユ」の石の花という意味が気に入って、
(キャロンという香水だけを創るブランドの香りです。
アンフィニも同ブランドだったかと)
「シャネルNO.5」をミントっぽい香りって言っていたような・・・
まるっきり、記憶違いだったらごめんなさい。
お話はあまり好きではなかった気がしますが、本に出てきた
ジャン・パトゥの「ミル」は憧れてやまない香水です。
香りって目に見えないだけに、イメージを膨らませてから
試してみると楽しいですよ(^^)
by yonta* (2011-09-07 22:50)
yonta*さん
そうなんですよ。
森さんの小説はバブルなくして語れないのではないかと、
私は思うのですが、どうなのでしょう。
私も本を図書館に返却してしまったので、
ハッキリとは答えられなくてごめんなさい。
とにかく、香水って沢山あるんだなぁと(笑)。
yonta*はやっぱりお詳しいですね♪
本当、見えないものなだけに、
本に出てきても、イメージで読むしかないですね。
甘いとか爽やかとか(笑)。
by 青山実花 (2011-09-09 23:21)