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「怪談 雪女郎」 [映画]

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〔1968年/日本〕


仏師の与作(石浜朗)は、
師匠の茂朝と共に、
観音菩薩像を彫るために、
相応しい木を求めて、山中を歩き回り、
山小屋に泊まった。


夜になると、吹雪になり、
二人が泊まった山小屋に、
雪女(藤村志保)が現れ、
茂朝を凍死させるが、
命乞いをする与作に、
「自分の事は決して他言しない」という約束をさせ、
その場を去った。


麓に帰った与作は、
観音菩薩像を彫ることに
一生懸命だったが、
そんなある日、
美しい女・雪が軒下で雨宿りをしていた。


雪を家に泊めた与作は、
彼女を愛するようになり、結婚、
可愛い息子が生まれた。


しかし、雪の美しさに目を付けた地頭が、
雪を自分のものにしようと、
無理難題を押し付け・・・。





生きている間に、
1本でも多く大映の映画を観たいと思っているのだけれど、
これも、そんな大映の作品。


「雪女」とか「鶴の恩返し」とか、
基本の流れは、
全部同じね。


人間の男を見初めた、
人間でない、「何か」が、
素性を隠して、
男の嫁になったはいいが、
男が約束を破ったばかりに、
家を出てゆく、という。


そんな流れを知ってはいても、
物語が始まれば、
やっぱり真剣に観てしまう。
子供の頃、
同じ本を何度読んでも飽きなかったように。


にしても、
雪女ってのは、若いイケメン好きね(笑)。
老師は殺しても、
石浜朗さんは殺さない。
もし、男性が、今後、
雪女に出会ったら、
自分の年齢とルックスを顧みて、
運命を判断した方が良い・・・かも(笑)。


藤村志保さんがとても綺麗で、
そして、
雪女の役にピッタリだ。


同じ大映でも、
若尾文子さんのような、
ふっくらとしたお顔立ちの方が、
この役を演じたら、
藤村さんのような壮絶さは薄らいだ気がする。
私は若尾文子さんが大好きだけど、
やっぱり、合う役、合わない役、というのがある。


評価 ★★★☆☆

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