「青い目の嫁はん」

〔1964年/日本〕


アメリカからの留学生・エルザ（イーデス・ハンソン）は、
同居していた兄が故郷に帰ってしまったため、
新しい部屋を探し、
藤野なみ（ミヤコ蝶々）が経営する下宿屋にやって来る。


アメリカ人の下宿人など、
絶対に嫌だと言っていたなみだが、
結局、エルザを受け入れ、
接してゆくうちに、
彼女の人柄の良さに惹かれてゆく。


なみの勧めで、奈良見物に出かけたエルザは、
ガイドをしている丸橋吉男（藤山寛美）と出会うが、
吉男のガイドはまるで出鱈目で、
エルザの方が、
日本の歴史や文化に詳しい。


次になみから、
文楽の見学を勧められたエルザが、
文楽座に行くと、
なんと、吉男と再会。
吉男の本職は、
文楽の人形遣いなのだ。


その後、吉男がなみの甥っ子だとわかり、
二人は急接近するのだが・・・。





日本で暮らすアメリカ人女性が、
日本人男性と恋に落ちる、
という物語だけど、


そのアメリカ人を演じる、
イーデス・ハンソンさんの
可愛さったら。


・・・と思って調べてみたら、
この映画が公開されたとき、
イーデスさんは24歳。


私がイーデスさんを知った時は、
既に中年と言っていいお年になっていたと思うから、
若い頃のお姿を見たのは初めてで、
こんなに可愛くて、綺麗だったんだ、って。


そんな可愛いイーデスさんが、
流暢な大阪弁を話し、
日本人の誰にも負けないくらい、
日本の事に精通しているのが可笑しい。


そして、とってもいいのが、
ミヤコ蝶々さんとのやり取り。
蝶々さんは、空襲で娘さんを亡くした過去があり、
だから、アメリカ人を嫌っている。
でも、イーデスさんがとてもいい子なので、
大好きになって、
イーデスさんも、蝶々さんを、
「お母さん」と。
とってもいい場面。


イーデスさんの身長って、
どれくらいなんだろう、
とにかく、とっても大きい（175センチくらい？）。
だから、小柄な蝶々さんとの対比も面白い。


対比といえば、
恋愛関係になる、藤山寛美さんも、
イーデスさんより小柄。
だから、初めてのキスの場面は必見。
説明するのが難しいけど、
色々と立ち位置を変えて、
やっと（笑）。


外国の方が、
日本を好きでいてくれるって、
なんだか嬉しい。
いい映画だった。


評価　★★★★☆

コメント 14

二人とも、いや３人とも好きな方。観てみたいですね。
先日、「警察日記」を見ました。宍戸錠が（新人）でちょい役でした。
森重、三国、そして、二木てるみさんが名子役で。
昨日、「ザ・バンカー」を観ました。面白かったです。事実のドラマ化。アメリカは根深いものを持っている。「偏見」。
by sigedonn (2021-01-23 14:32) 

ほっこりする映画ですね。
10年以上前ですが、ひょんな偶然でアメリカ人の方と1週間ほど一緒に仕事をしたことがありましたが、凄く義理硬いという印象がありました。おかげですぐ仲良くなりました。
英語は話せるのか？という疑問あるかたは？中学に習った英語で十分通じます。サイパン、グアムで地元の方しか行かないレストランとかでも40年以上前の教科書の英語で十分通じます。
話はそれましたが素敵な映画ですね。
by ヤマカゼ (2021-01-23 17:44) 

sigedonnさん
コメントありがとうございます。

お三人さんとも、とても魅力的な皆様ですね＾＾

「警察日記」観ています。
森繫さんが面白かったですね。
「ザ・バンカー」は未見です。
いつか観てみたいです。

by 青山実花 (2021-01-23 22:54) 

ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。

アメリカ人と聞くと、なにかアバウトな方を想像しますが、
それはあくまでもイメージで、
義理堅い方もおられるし、
真面目な方もおられるのですよね。

英語は、よほど専門的な事でもない限り、
きっとお互いの心で十分通じるのでしょうね＾＾

この映画も、アメリカ人の良さが出ていたと思います。

by 青山実花 (2021-01-23 22:55) 

いや~懐かしい顔ぶれですね、これは笑わせる映画でしょうね。
by kousaku (2021-01-24 03:27) 

イーデス・ハンソンさん
なんとも懐かしいお名前です、おそらくわたしが初めて知った外タレさんかも。まだご存命？と調べてみたら、オフィシャルサイトまであって、わたしなんかより若い若い(笑)


by わたし (2021-01-24 09:40) 

なんとも物凄いメンバーですね。
今だったら絶対に無理！？

え？
今生きていらっしゃるのはイーデスさんだけ・・？？
by 向日葵 (2021-01-24 09:51) 

リアルバージョンが西川きよし＆ヘレン夫妻なのかな～♪
by Ginger (2021-01-24 19:30) 

kousakuさん
コメントありがとうございます。

はい、なかなか楽しい映画でした＾＾


by 青山実花 (2021-01-26 20:10) 

わたしさん
コメントありがとうございます。

あ、なるほどですね。
イーデス・ハンソンさんは外タレさんの走り、
そうなのかもしれませんね＾＾

いえいえ、
わたしさん、とてもお若いです。
すごく行動力があって、
パワフルだと思います。
憧れています＾＾

by 青山実花 (2021-01-26 20:10) 

向日葵さん
コメントありがとうございます。

このお三人さんで、
ご存命なのは
イーデス・ハンソンさんだけのようですね。
そのイーデスさんも81歳。
ずっとお元気でいてほしいですね＾＾

by 青山実花 (2021-01-26 20:11) 

Gingerさん
コメントありがとうございます。

あ、確かに、きよしさんとヘレンさんもそうですね＾＾
あとは、
イーデス・ハンソンさんの自伝のような意味合いもあるようです＾＾


by 青山実花 (2021-01-26 20:11) 

タイトルがいいよね。
「奥さん」とか「お嫁さん」ではなくて、
「嫁はん」。

「はん」やで！「はん」。
ちょっと練習してみよか。

「青山実花はん」。

もう一回書いてみよか。

「青山実花はん」。

…やめとこ。
ボクが言うと、保証人の書類にハンを
捺してくれと要求しているみたいに聞こえる。


しかし、この藤山寛美の後ろにくらいついてる
イヤらしい顔よ！！。

もう、青い目ぇで、パツキンで、ウハウハな
男の下心を絶妙に表現していますね！。
これにはさすがのボクも勝てない。
by 裏・市長 (2021-02-07 23:07) 

裏・市長はん
コメントありがとうございます。

「はん」は、
良い言葉ですね。

はんぺん
犯罪
反社
半狂乱
半沢直樹
半額
など。

「はん」が付く言葉は、
美しいものばかりです。


そういえば、わたくし、
この冬、可愛いはんてんを探して、
ずっとネット検索しているのですが、
中々思うようなものがありませんでした。

そうこうしているうちに
もう冬も終わってしまいます。

by 青山実花 (2021-02-17 20:39)