「脳天パラダイス」

〔2020年/日本〕


郊外の大きな邸宅で暮らす笹谷家は、
主の修次（いとうせいこう）の借金のせいで、
家を手放さざるを得なくなり、
今日が引っ越しの日。


そんな中、長女のあかね（小川未祐）が、
ツイッターに、
「今日、うちの中庭でパーティをします。誰でも参加OK」と
つぶやいてしまう。


すると、最初にやって来たのが、
修次の元妻・昭子（南果歩）。
昭子は、
コーヒー屋のオヤジと不倫して、
家族を捨てて出ていったのだ。
久し振りの母との再会に喜ぶ長男・ゆうた（田本清嵐）。


そんな間にも、
ツイッターはどんどん拡散され、
次から次へと珍客がやって来て、
家はカオス状態に・・・。





試写会で観た。


これは制御不能（笑）。


映画のありとあらゆる要素が詰まった、
ジャンル分け不能の娯楽作。
ドラマ、クライム、ミュージカル、
コメディ、SF、ホラー、
アクション、任侠、
ロマンス、そしてポルノまで（笑）。


今まさに、これから引っ越し、という家の、
長女が軽い気持ちで投稿したツイッターが原因で、
ビックリするような人が集まってくる。


その設定は、ちょっと、
クワイエット・ライオットのPV、
「PARTY ALL NIGHT」に似ていなくもないけど、
まぁ、あれがさらにもっと、
ハチャメチャになった言えば分かりやす・・・
・・・くもないか（笑）。


そして、観ているうちに、
色々な事が、
どーでも良くなってくる。


ラスト近くで、
修次、昭子、ゆうた、
そしてコーヒー屋のオヤジが4人で
テーブルを囲んで、
「こういう家族の形もありじゃね？」みたいな事を言う。
そうだ、
本人たちがいいなら、
それでいいじゃないか。
十家族十色だ（笑）。


舞台となる家がめっちゃいい。
とても大きな古い洋館なんだけど、
中には和室もあり、
お庭も広くて、
地下室もある。
家が大好きな私にとって、
理想の物件。
手離すなんて勿体ない（笑）。


上映後、
山本政志監督、
いとうせいこうさん、
南果歩さん、
田本清嵐さん、
小川未祐さんによる
舞台挨拶があった。




皆様、明るくて、
「こんな時代だからこそ、こういう映画を楽しんでください」と。
ほんと、たまにはこういう映画を観て、
何もかも忘れて”脳天パラダイス”になるのもいい。


評価　★★★☆☆

コメント 12

ライオット、懐かしい。題名どおり明るい感じですね。
話は変わりますけど、とある先日ファン・タビ２を見ました。
ハッピーエンドではないないようでしたが見終わった後なんか清々しい気持ちになりました。
映画っていいな、と感じました。最近の主演は美男美女でないのが入りやすいのかなと思いました。デップさんの自然な悪役ブリ残念ながら３シリーズでは降板との事。
前回の青山様が涙した映画といい、見る楽しみの映画が増えました。
by ヤマカゼ (2020-11-19 18:14) 

面白いタイトルですね。
この紹介文を見ると、ぴったりのように感じます。
by ハマコウ (2020-11-19 18:19) 

半沢直樹で怪演の柄本明さん、古田新太さんも
出ていらっしゃるんですね！！
面白そうな映画ですね＾＾
by 風のリボン (2020-11-19 20:47) 

ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。

クワイエット・ライオットの
「PARTY ALL NIGHT」のPVは
私のPVベストテンに入るくらい好きなので、
思い出してしまいました＾＾；

「ファンタビ2」は観ているのですが、
4Dで観た衝撃が大きく、
すみません、内容をよく覚えていなくて＾＾；
ジョニデが降板したのは、ニュースで見ました。
残念ですね。
by 青山実花 (2020-11-19 21:51) 

ハマコウさん
コメントありがとうございます。

そうなんです、
タイトルが内容がピッタリ合っているように思います＾＾
by 青山実花 (2020-11-19 21:52) 

風のリボンさん
コメントありがとうございます。

柄本明さん、古田新太さん、
「半沢直樹」に出ていたのですね。
見ていなくてすみません＾＾；

なんかハチャメチャな映画なのですが、
出演陣は中々豪華でした＾＾
by 青山実花 (2020-11-19 21:54) 

柄本明さんは、どんな役でもこなせる素晴らしい役者だと思います。
役者だけでなく、志村けんさんとのコントも面白かったな～(^▽^;)
by 英ちゃん (2020-11-19 23:34) 

何もかも忘れて脳天パラダイスになりたいです！
by きよたん (2020-11-20 19:55) 

英ちゃんさん
コメントありがとうございます。

柄本明さん、いいですね。
オペンホウセのCMも好きです＾＾

志村けんさんとコントまでされていたのですか！
それは知りませんでした。
面白そうですね＾＾
by 青山実花 (2020-11-22 21:24) 

きよたんさん
コメントありがとうございます。

私も同じです。
特にコロナの事を忘れたいです。
by 青山実花 (2020-11-22 21:26) 

柄本明って、すっかり「名優」的扱いになったな！。

アングラ劇団の俳優、日活マロンポルノの常連…、
そんなイメージしかなかったが…。

人間「順番」ってものがあるよね。
思えば、柄本明の上の年代の俳優が亡くなってゆき、
順番が回ってきた…。そういう感じか。

木村拓哉だって、いつまでも木村拓哉ではいられない。
もう、木村拓哉には子役を演じる事は出来ない。
もちろん乳児も無理だろう。

いまはまだ「主演」が許されているが、
いずれ脇に回らないといけない、譲らないと
いけない時期が必ずやってくる。

いや、ひとつだけ例外があった。
それは吉永小百合さんだ。
彼女は永遠のヒロインである。

決して老婆は演じない。
母どまりである。で息子役が20代とか…。

だが、この間、サユリスト代表である、
巨大なバックボーン・東映の会長が亡くなった。
吉永小百合さんの扱いも変わってゆくのであろう。

東映における、吉永小百合、舘ひろしの
謎の好待遇がボクには理解できない。
どれだけ会社に貢献しているのか。

舘ひろしなんて「終わった人」だろう。
今や世界的には猫ひろしのほうが有名だろうに。

と、青山実花さんが寝言で言ってました。

by 裏・市長 (2020-11-28 15:29) 

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

柄本明さんが「名優」的扱いになった
理由の一つに、
やはりご家族の存在が大きいのではないかと、
わたくし、睨んでおりますの。

柄本さんの、2人の息子さん、
柄本佑さんと、
柄本時生さんは、
どちらも演技派として、大活躍。
このお二人を二世タレントなどと呼ぶ人は誰もいません。

やはり、子育ての成功というのは、
親の人格まで高いというイメージを付けるのでございます。

逆にいえば、どんな名優でも、
子供がアホなら、
人生は失敗だと烙印を押されるのです。

さらに、柄本さんの場合、
長男の嫁は、
奥田瑛二一家の次女で、
これまた演技派と言われている、安藤サクラさん。
どうです、この凄い面子は。

松方弘樹の長男と、
多岐川裕美の長女が結婚したのとは、
わけが違います。
俳優としての基礎がキッチリできているのです。
芸能界最強の一族と成り上がったのです。

わたくしは、柄本明の出演作の中では、
オペンホウセが一番好きですけれど、
あれって関西でも放送されているのかしら。

by 青山実花 (2020-12-06 20:10)