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『ゆびきり』 [ドラマ]

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先日、
昭和のドラマ「ありがとう」3部作の事を
書いたけれど、
「婦人警官編」 ⇒ https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2020-08-01
「看護婦編」  ⇒ https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2020-08-25
「魚屋編」 ⇒ https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2020-09-25

私の昭和のドラマ好きを知っている友人が、
「ゆびきり」というドラマのDVDを貸してくれたので、
ありがたく見てみた。


このドラマは、
1973年1月25日から4月19日までの、
全13話。
「ありがとう」と同じ、
木曜日の20時から放送されたそうで、
ウィキペディアによると、
最高視聴率が49.8%を記録し、
1972年の『ありがとう』に次いでTBSのドラマ部門では第2位、
なのだそうだ。


物語は、といえば、
石坂浩二さんと、長山藍子さんご夫婦に、
小学生の子供が5人もいるという、
「貧しいけれど、楽しい我が家」もの(笑)。


石坂さんは、薬科大学の学生だった昔、
長山さんと知り合い、大学を辞め、結婚。
車に食品を乗せて団地で売る、
いわゆる、移動スーパーのような事をしていて、
正直、あまり生活力のある男とは言えない。


長山さんは、自宅でコロッケパンや、調理パンを作り、
売っている。
家族のために懸命に働く、肝っ玉母さん。


長山さんは、自分のために薬科大を辞めた夫の事を、
ひどく気にしていて、
彼に、もう一度、受験させて、
大学に入れる事に必死になっていて、
子供たちも、それを応援している。


この、7人家族の住まいが凄い(笑)。
一部屋しかない貸間の壁に、
3段ベッドが二つ設えてあり、
5人の子供はそこで寝起きしている。
食事は、
クッキーの缶のような物に、
ご飯、みそ汁、おかずを乗せ、
各自、自分のベッドで食べる。
「昭和の貧乏」としか言いようのない生活。


それでも、皆素直で、
そこに、隣の仕立て屋さんの皆様や、
そのまた隣の床屋さんなどが絡んで、
お互い、助け合いながら、
笑ったり、泣いたり、
心温まるエピソードが描かれる。


ただ、このドラマ、
登場人物たちは、
何一つ、何か達成する事なく、
物語が終わる(笑)。


石坂浩二さんは、
薬科大に合格するも、
家族を犠牲にして、
自分だけ学校に通うなどできない、と、
入学を取りやめるし、


石坂さんの友人が、
大きなスーパーを開店するので、
移動販売はやめて、
そこで働かないかと誘われるも、
断ってしまう。


子供たちのために、
もっと広い家に引っ越そうという案が出て、
いい物件が見つかったのに、
やっぱり今の家がいい!と、
引っ越す事もせず、


勉強がめっちゃできるという設定の長女に、
中学受験の話が出るけど、
彼女は公立中学へ。


そして、一家ととても仲の良い、
尾藤イサオさんが、
熱烈に片想いしている上村香子さんと、
最後に結ばれるのかな、と思うも、
それもなし(笑)。


今日は、昨日の続きでしかなく、
明日もずっと同じ事の繰り返しなのか・・・
と拍子抜けするような最終回であった(笑)。

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コメント 10

sigedonn

昭和の貧乏。
貧乏でいられた昭和中期まで。
温かな時間が懐かしい。
by sigedonn (2020-10-11 14:18) 

英ちゃん

石坂浩二さんが若い(゚□゚)
石坂浩二さんは未だに活躍してて凄いよね。
by 英ちゃん (2020-10-11 15:35) 

ヤマカゼ

昭和一桁の父も母も共に5人兄弟でした。
時代背景が良く反映されていますね。
by ヤマカゼ (2020-10-11 19:58) 

わたし

なんなのでしょう、その最終回
「暖かい貧乏家庭が一番」というところでしょうか、でも若いのに向上心のない人たちです。
見ている方は、なんで~?といらつきそう(-_-)
by わたし (2020-10-11 20:51) 

青山実花

sigedonnさん
コメントありがとうございます。

今から比べると、
格段に不便ではありましたが、
このドラマのような世界があったのですね。

by 青山実花 (2020-10-13 19:59) 

青山実花

英ちゃんさん
コメントありがとうございます。

石坂浩二さん、ずっと現役で第一線ですね。
今でもイケメンだし^^

by 青山実花 (2020-10-13 19:59) 

青山実花

ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。

昔は兄弟が多かったようですね。
にぎやかだったでしょうね。


by 青山実花 (2020-10-13 20:00) 

青山実花

わたしさん
コメントありがとうございます。

私も、石坂浩二さんを薬科大に行かせられるお金があるなら、
多少無理をしてでも行った方がいいと思いました。
通学中は苦しいけれど、
卒業後は、薬剤師として、
いいお給料がもらえるのにーって。

by 青山実花 (2020-10-13 20:00) 

裏・市長

そりゃそうだよ!。

ドラマのTBSと呼ばれた時代だよ?、
この作品も「ありがとう」や「時間ですよ」、
「金玉かあさん」のように続編を念頭に
置いて製作されてたんだよ!。

第9シリーズあたりですっかり老人になった
石坂浩二がようやく卒業する…!という、
感動のフィナーレを想定していたの違いない。
それが…。

思うにタイトルがアカンかったのではなかろうか。

昭和のテレビ界では「ゲンをかつぐ」というのが
とても大事にされていた。

「人造人間キカイダー」は当初、
「人造人間ゼロダイバー」だった。
これは視聴率ゼロにダイビングする…と敬遠され、
タイトルを直前で変更した。

「タイムボカンシリーズ イタダキマン」も、
「オシャカマン」という題名で企画が進んでいたが、
さすがに「オシャカ」はないだろうと変更。

でも、内容で仏教をいじったからか、打ち切りとなる。

思うに、この番組のタイトル「きり」が
イカンかったんちゃうか?。
「きり」にいいイメージある?。

「切り裂きジャック」「縁切り」「きりきりまい」…。
やはり良い印象はないな。

ボクの場合も「裏・市長」という名前の
「裏」がいかがわしくて、皆に敬遠されるんだ。
本当はとっても純真でかわいらしく、
天使のようなかよわい女子高生なのに…。
by 裏・市長 (2020-10-25 01:39) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

確かに、このドラマ、
上手くしたら、
「男はつらいよ」や「北の国から」より、
長く続く名作になる可能性を秘めていましたわね。

なにせ、あなた、子どもが5人もいるのですよ。
子供なんか、1人だって面倒を起こすというのに、その5倍よ。

長女は、中学もロクに行かずに14歳でデキ婚、
長男は、暴走族に入り、
次女は、万引きの常習犯、
次男は、校内暴力、
三女は、ユーチューバーに

どうでしょう、わたくしが考えたこの設定は。
これを膨らませれば、
50年は話が持った事、間違いなしです。
長山藍子はコロッケパンなど作っている場合では
ないのです。


裏・市長さん、あなた、「キリ」が駄目だったって、

桐谷美玲さん
桐谷健太さん
磯野貴理子さん
鬼龍院翔さん
樹木希林さん
比企理恵さん
美木良介さん
キリアン・マーフィーさん

に失礼じゃありませんか。

裏にキリを合わせたら、
裏切り・・・。
ああ、恐ろしや恐ろしや。

by 青山実花 (2020-10-27 21:16) 

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