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「パンダフルライフ」 [映画]

pandafulllife.jpg
〔2008年/日本〕


上野動物園のパンダのシャンシャンの、
あまりの可愛さに夢中になって、約一年。


私のあまりのハマりっぷりを、
見るに見かねたのか、
友人が、
この「パンダフルライフ」のDVDを貸してくれた。


これは、
中国四川省にある、
「成都パンダ繁育研究基地」という、
絶滅危惧種であるパンダの繁殖を目的とした施設で
パンダがどのように暮らしているかを描いた
ドキュメンタリー。


思っていたよりずっと、
内容が濃く、
パンダの飼育の実情が理解できて、
勉強になった。


主人公は、和歌山県のアドベンチャーワールドで暮らす、
双子のパンダ・隆浜(リュウヒン)と秋浜(シュウヒン)。


4歳になる彼らは、
父親になるため、
「成都パンダ繁育研究基地」に送られる事が決まる。
その日にちを知らされ、
涙ぐむ飼育員さんたちの様子に、
私まで涙が出てしまう。


シャンシャンも、
日本にいるのは、
あと一年ほどだと言われている。
やがて来る別れを想像すると、
胸が締め付けられるくらい淋しいけど、
それはシャンシャンが母親になるためには、
当たり前の通過点。


それが現実なら、
せめて、シャンシャンが、
中国でどのような場所で暮らすのか、
この目でしっかり確認したい、と思う。


中国に送られた、隆浜と秋浜は、
すぐに、かの地に馴染んだように見えた。
けれど、4日目の事。
昼寝から目覚めた秋浜が、
突然、狂ったように暴れ出した。


何も感じていないように見えたけど、
環境が変わった事は、
秋浜にとって、
大変なストレスだったんだ。


施設で暮らす中国生まれのパンダたちの様子も、
紹介される。


妊娠中の一頭のメスパンダが、
いよいよ出産か?という様子を見せるが、
しかし、何かおかしい。
尿を採取して調べると、
どうやら想像妊娠だったようだと分かる。
パンダの想像妊娠の話は、
以前から知っていたけれど、
見たのは初めて。


子供を望むメスの強い気持ちが、
そのような現象を引き起こしてしまうのか。
パンダは本当に利口な動物だ。


それから、
双子を産むことが多いパンダだけれど、
母親は、どちらか片方だけを選んで、
もう片方は育てないという習性があるそうだ。


なので、この施設では、
母親が選ばなかった子を保育器に入れ、
なんと、時々、子供を交換(笑)。


なんていい案なんだろう。
やはり国をあげて、
パンダの繁殖に取り組んでいるだけの事はある。
映画には出てこなくても、
他にも、繁殖ための様々な工夫がされているのだろう。


そう考えると、
シャンシャンがこのような施設で、
結婚相手を探すのも、
幸せな事なのかもしれない。


あの子が日本にいる間に、
思い切り、その姿を楽しもう。


評価 ★★★★☆

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コメント 8

Ginger

きゃあ~「パンダフルライフ」ってタイトルから実花さまへ捧げたい映画ですねー♡ 何が一番正しいのかわからないけど、すべての命が自由の元に健やかに生きることだけを願うのです!
by Ginger (2018-08-18 16:01) 

moz

シャンシャン行ってしまうのでしょうか?
都知事、小池さんの交渉次第???
秋浜…ちょっとかわいそうですね。彼らにとってどういうのがいいのか?
でも、パンダって本当に可愛い ^^ みんなで大切にしたいですよね。
by moz (2018-08-18 18:17) 

青山実花

Gingerさん
コメントありがとうございます。

可愛くて、勉強になる、
とってもいい映画でした^^

私も、何が正しいのか、
判断ができずにいます。
私はシャンシャンにずっと日本にいてほしいけど、
もしかしたら、それはエゴなのか?など、
自問自答してしまって。
みんなが幸せになれる方向に行けばいいのですが。

by 青山実花 (2018-08-18 18:49) 

青山実花

mozさん
コメントありがとうございます。

私も、小池さんに嘆願書を出そうか、
署名運動をしようか、など、
色々考えてしまいます。

シャンシャンの結婚には中国に行く方がいいのかもしれませんが、
虐待の噂などを聞いてしまうと、
行かせるのが辛くて辛くて・・・。
虐待はないとしても、
秋浜のようになったらと、心配は尽きないです。

パンダは地球上に3000頭しかいないそうです。
大事にしたいですね。

by 青山実花 (2018-08-18 18:49) 

裏・市長

タイムリーやな!。

丁度、昨日和歌山のパンダが双子を産んだという、
ニュースが流れていた。やはり双子の片方は
死んでしまったようだ。

へ~、パンダってアホやな!。
子ども、取り変えてもわからんと育てよんねんな!。
まぁ、生まれたては無着色のタラコみたいだから、
見分けもつかんわな!。

ワシだって、朝の食卓にパンダの塩焼き出てきても
わからずに食ってしまうだろう。

パンダどころか人間だって、いきなり生活環境を
変えるのはものすごいストレスだと思います。

まだちょっと誰にも言わないで欲しいんですけど、
ウチ、もうすぐ引っ越ししないといけなくなってしまって、
なんとか新しいアジトを見つけたんですけど、
ボクはいいんです。

野性の順応力があるから。

でも、ウチの母となると年齢が
120歳を越えているため、出来るだけ
大きな変化がないように、家具やベッドの位置を
同じにしようと思っているのですが、色々と問題が。

当初の構想では北まくらになってしまうんですよ。

で、ひっくり返すと、今度は道路に面した場所になり、
夜中にトラックが飛び込んでくる可能性が…。
どうすればいいですかね?。
青山実花先生、どうかお導きください。

地球上に1頭しかいない裏・市長さんのために、
よろしくお願いします。


by 裏・市長 (2018-08-18 22:09) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

まずは、裏・市長さんのお悩みについて、
答えて差し上げましょう。

裏・市長さんは、
「頭寒足熱」という四文字熟語を
ご存知ではありませんかしら。

これは、眠る時、
頭はなるべく冷やして、足元は温めなさいという、
昔から伝わる、
正しい健康法でございます。

何が言いたいのかと申しますと、
「北まくら」が良くない、というのは、
医学的に、まるで間違った迷信であり、
むしろ、北に頭を向けて眠るのは、
「頭を冷やす」という意味で、
大変に良い眠り方なのでございます。

だから、「北まくら」は何も問題がなく、
逆に、積極的に、
北に頭を向けて眠った方がいいくらいなのです。
釈迦の迷信より健康ですよ。

いつも口から出まかせばかり言っている私ではありますが、
これは真面目なお話しです。
ぜひ、お母様にお伝えくだされば、と思います。


パンダの塩焼きを、
食べるのだけは、おやめくださいませね。

世界中の動物愛護団体から、
袋叩きに遭いますわよ。
もちろん、わたくしも殴りにいきますわ。

by 青山実花 (2018-08-19 00:04) 

英ちゃん

和歌山県のアドベンチャーワールドは、また子供が生まれたらしいね。

by 英ちゃん (2018-08-19 01:16) 

青山実花

英ちゃんさん
コメントありがとうございます。

和歌山のお父さんパンダは、
物凄い数の子供を作っているそうですね^^


by 青山実花 (2018-08-24 00:10) 

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