◆妖談◆ [本]
長くても7ページほどの短編がおさめられた小説集。
主人公の名前は違っても、
生まれや育ちや経歴がほぼ同じ事から、
著者と、著者の体験が描かれていると思われる。
毒があるのは間違いないが、
一編が短いので読みやすく、
まさしく大人向けの「妖談」で、
眠る前に少しずつ読むのが楽しみだった。
何と言っても、
関東の者には分からぬ、
関西独特の風土と言おうか、空気と言おうか、
そんなものがとても珍しく感じる。
関西出身の人に、この著者の書いている内容を話した所、
まさしくその通りだと言われた。
日本は狭いようで、
実はとても広いのだと実感する。
私は怖がりなのに、怖い話が好きなので、ぜひ読んでみます。
根っからの関西人なので、興味があります。
by coco030705 (2011-02-26 18:35)
coco030705さん
ぜひ読んでみて下さいね。
ただ「妖談」といっても、
その怖さはオカルト的なものではなく、
生きている人間の業のようなものが描かれています。
読書の輪が広がるのはとても嬉しいです。
by 青山実花 (2011-02-27 19:57)