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◆妖談◆ [本]


妖談

妖談

  • 作者: 車谷 長吉
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: 単行本



長くても7ページほどの短編がおさめられた小説集。
主人公の名前は違っても、
生まれや育ちや経歴がほぼ同じ事から、
著者と、著者の体験が描かれていると思われる。


毒があるのは間違いないが、
一編が短いので読みやすく、
まさしく大人向けの「妖談」で、
眠る前に少しずつ読むのが楽しみだった。


何と言っても、
関東の者には分からぬ、
関西独特の風土と言おうか、空気と言おうか、
そんなものがとても珍しく感じる。


関西出身の人に、この著者の書いている内容を話した所、
まさしくその通りだと言われた。
日本は狭いようで、
実はとても広いのだと実感する。

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コメント 2

coco030705

私は怖がりなのに、怖い話が好きなので、ぜひ読んでみます。
根っからの関西人なので、興味があります。
by coco030705 (2011-02-26 18:35) 

青山実花

coco030705さん

ぜひ読んでみて下さいね。
ただ「妖談」といっても、
その怖さはオカルト的なものではなく、
生きている人間の業のようなものが描かれています。

読書の輪が広がるのはとても嬉しいです。
by 青山実花 (2011-02-27 19:57) 

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