金輪際
- 作者: 車谷 長吉
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/11
- メディア: 単行本
随筆のような小説のような内容の短編集。
主人公の子どもの頃の出来事を描いた文章には、
大変に心惹かれるものがある。
暗いといえば、とても暗いのであるが、
時代の背景も大きいと思う。
著者は昭和二十年生まれで、
子ども時代は、皆、あんなものだったのだろう。
著者は、とても自己評価の低い人であるように思われてならない。
世間一般からしたら、
とても優秀な経歴であるにもかかわらず。
元々の気質なのか、
何かの体験からそうなったのかは分からぬが。
一冊読むと、別の作品を読みたくなるような、
そんな作家だ。
2011-02-10 12:00
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