「完全なる報復」 [映画]
〔2009年/アメリカ〕
最初からショッキングな展開。
幸せな家庭生活を営んでいるジェラルド・バトラー。
ところが突然押し入ってきた二人組みの男に、
彼の幸福は打ち砕かれる。
彼の目の前で、最愛の妻と娘が惨殺されてしまったのだ。
裁判が始まったが、
犯人のダービーとエイムスには決定的な証拠がなく、
事件を担当する検事、ジェイミー・フォックスは、
司法取引により、エイムスを死刑にする代わりに、
主犯格のダービーは禁固3年という、
あまりにも納得いかない判決を下してしまう。
それから10年後。
エイムスの、死刑執行中の不自然な死と、
そしてダービーのバラバラにされた死体により、
バトラーは逮捕、拘留される。
しかし、この二つの殺人は、
単なる序章でしかなかった。
10年前、裁判に関わった全ての人間が、
バトラーの手によって、次々と報復されてゆくのだ。
拘留されている筈の彼が、どうやって?
共犯がいるのか、それとも・・・。
前半は、家族を殺された男の悲しい復讐劇かと、
バトラーに肩入れして観ていたのだが、
後半はもう、殺す殺す。
何もそんな人まで殺さなくたっていいじゃないかというくらい、
バトラーは殺しまくるのである。
かねてより私は、
完全なアリバイの一つに、
事件発生時、刑務所に拘留されていたというのがあると思っていたのだが、
電子機器のハイテク化著しい昨今では、
それさえアリバイにならない事が分かった。
まぁ、この映画のような事が可能ならばの話ではあるが。
それから、裁判というものの不完全さを、
この手の映画を観る度にいつも思う。
犯人か、そうでないか、
答えは一つしかないのに、
裁く側の思惑一つで、
極悪人が釈放されてしまうのである。
バトラーが怒る気持ちも分からなくはない。
やりすぎ感は否めないけど。
評価 ★★★☆☆
2011-01-27 12:00
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コメント(2)
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こんばんは。
ご訪問&コメントをありがとうございました!
バトラーの演じた主人公の報復は凄まじかったですね~
> 何もそんな人まで殺さなくたっていいじゃないかというくらい
本当にそんな感じでした(^_^.)
とりあえず、殺人犯には司法取引をして欲しくないと思いました☆
by non_0101 (2011-02-18 23:10)
non_0101さん
niceとコメントありがとうございます。
法が裁いてくれないなら、自分で・・・
という気持ちも分からなくはないのですが、
直接は関係ない人まで殺しすぎだろって(笑)。
殺すのは犯人までにしておいた方が、
世間の同情も集まったと思うのですが。
by 青山実花 (2011-02-21 14:44)