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「虹をつかむ男」 [映画]

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〔1996年/日本〕


就職試験に失敗した平山亮(吉岡秀隆)は、
実家を飛び出し、
徳島県にやってきた。


古い映画館「オデオン座」で、
館長・白銀活男(西田敏行)から、
「働いてみないか」と声を掛けられた亮は、
映画館に住み着くことになった。


活男は映画を深く愛する男で、
土曜名画劇場や、
巡回映画などにも力を入れ、
多くの人に映画の良さを知ってもらおうと
懸命だった。


明るく、積極的な活男だったが、
幼馴染で未亡人の八重子(田中裕子)にだけは、
恋心を伝えられず・・・。





一人徳島映画祭、
第三弾。


何かで読んだのだけれど、
四国の映画というと、
なぜか、高知県を舞台にした作品が多く、
他の県のものは、あまりないのだとか。


確かに、以前、高知旅行から帰ったあと、
一人高知映画祭をした時は、
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2018-03-07
どの映画を観ようか迷うくらい、
映画があったと記憶しているし、
別枠で、宮尾登美子さん原作の作品もあった。


徳島県を舞台にした映画を
色々検索してみたけれど、
確かに、数が少ない。
とても素敵な県なのに、
勿体ない気がする。


この、「虹をつかむ男」は、
そんな徳島県を舞台にした作品で、
山田洋次監督の、
映画への思いが伝わってくる内容。


私は、国内に旅行に行ったとき、
できるだけ、その土地の映画館に行くと
決めているのだけれど、
西田敏行さんが館長をする、
「オデオン座」は、
徳島県美馬市に実在するそうで、
映画館としての経営はされていないそうだけれど、
観光名所になっているそうだ。


で、その西田敏行さん扮する、館長の活男が、
とにかく映画が大好きなうえに、
記憶力がいい。
映画のタイトルを聞いただけで、
粗筋から、細かい設定まで、
身振り手振りで、
そこにいる人に説明する。


で、みんな実際にその映画を観ると、
「映画より、かっちゃんの話の方が面白かった」
という始末(笑)。
実は私も、かっちゃんの、
「かくも長き不在」の説明で、
あぁ、そんな映画だったな、と思い出したくらい(笑)。


演じている俳優さんたちが、
「寅さん」でお馴染みの皆様たちなのも、
可笑しい。


吉岡秀隆さんの両親は、
「寅さん」と全く同じ、前田吟さんと、倍賞千恵子さんで、
柴又に住んでいるという設定だし、
下條正巳さん、三崎千恵子さん、佐藤蛾次郎さんなども
出てくる。


本当は、この面子で、
「寅さん」の新作を撮る予定だったのが、
渥美清さんが亡くなられたため、
この映画に変更になったそうだ。


そして、この映画がきっかけで、
西田敏行さんの「釣りバカ日誌」が
始まったというのだから面白い。


評価 ★★★☆☆

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コメント 10

ヤマカゼ

題名は何度か目にしてますがまだ見ていません。田中裕子さんとは懐かしいですね。
by ヤマカゼ (2021-01-29 20:21) 

英ちゃん

昔、TBSのドラマで「港町純情シネマ」というのがあって、このドラマも港町にある映画館が舞台のドラマでした。
主役は、西田敏行さんでした。
実は、このドラマも私は裏方をやってました(^▽^;)
西田敏行さんは気さくな方でした。
このドラマには、木の実ナナさんも出演してて、木の実ナナさんと私も含めたスタッフ5人くらいで飲みに行った事もありましたよ。
by 英ちゃん (2021-01-29 23:36) 

kousaku

色んな事が有っての釣りバカが始まったんですね、これはほとんど見ております、寅さんも全て見ましたよ。
by kousaku (2021-01-30 10:20) 

風のリボン

この映画がきっかけで釣りバカ日誌が始まったのですね@@
西田敏行さん、味のある良い俳優さんですよね。
今放映中のテレビドラマ「俺の家の話」でも
良い味を出していらっしゃいます^^
山田洋次監督にも長生きして良い作品を撮り続けて欲しいです。
by 風のリボン (2021-01-30 12:11) 

青山実花

ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。

中々いい映画ですので、
いつかご覧になってみてくださいね^^
田中裕子さん、
色々映画に出演なさっているようです^^

by 青山実花 (2021-02-01 11:51) 

青山実花

英ちゃんさん
コメントありがとうございます。

西田敏行さんは、
そういったドラマや映画の雰囲気に合うのでしょうね。
西田さんが気さくなかたと聞いて
ホッとしました。
裏表のない方なのですね^^

裏方をされていたり、
スターの皆様と飲みに行かれたとか、
とても羨ましいです^^

by 青山実花 (2021-02-01 11:53) 

青山実花

kousakuさん
コメントありがとうございます。

色々事情が重なることを運命というのでしょうね^^

私は寅さんは全部観ていますが、
釣りバカは1作目しか観ていません。
今度制覇したいと思います^^

by 青山実花 (2021-02-01 11:53) 

青山実花

風のリボンさん
コメントありがとうございます。

渥美清さんが亡くなられたのは
淋しいけれど、
それが新しい作品を作るきっかけになったのですから、
運命は分かりませんね^^

西田敏行さん、私も好きです。
今放送中のドラマに出演されているのですね。
タイトルからして面白そう^^

by 青山実花 (2021-02-01 11:53) 

裏・市長

これはもう、
「男はつらいよ」のスピンオフ…というか、
一作に加えてやってもいいんではないか?。

あんな無理やり、帰ってきた寅さん…みたいな
映画を歴史の末尾にくっつけるならば。

西田敏行さんの性癖がスゴイんだってねぇ~。
以前、週刊誌で読んだんですけど、
海外で未成年の少女に金にまかせて…。

…とても文字では書けません!。

あれは事実なんでしょうか?。
もしデマならなぜ、西田敏行さんは
西田軍団を引き連れて編集部を襲撃しなかった
のでしょうか。

事実なのでしょうか、
それともオトナの対応をされたのでしょうか。

私の中では西田敏行と聞くと、
すぐに猪八戒…というイメージが…。
これが風評被害というヤツですね。

西田敏行にはブタと未成年女子がよく似合う…。
by 裏・市長 (2021-02-07 23:44) 

青山実花

裏・市長さん

まぁ、裏・市長さんたら、
この映画、
ご覧になっていますの?
あのラストを知っているなんて。

確かに、この映画、
寅さんが出演されてましたわね。
CGで・・・。

ああいった場合、
ギャラはどうなっているのかしら。
ちゃんとご遺族に支払われたのかしら。
まさか、
山田洋次監督は、
渥美清さんはもう自分のものだと言い張って、
勝手に使っているわけじゃありませんわよね?

それにしても、
渥美清さんも、
家では、寅さんのイメージとは、
程遠かったと、ご家族が話しているようですね。

俳優の皆様も、
凄いストレスを抱えておられるのね・・・。

by 青山実花 (2021-02-21 21:25) 

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