◆おしまいのデート◆ [本]
これはいい本。
胸が締め付けられる。
5つの短編からなる本作。
タイトル通り、どれも“最後のデート”が描かれている。
ただ、デートといっても、
普通に想像する男女のそれではなくて、
おじいちゃんと孫娘だったり、
高校の老教師と男子生徒だったり、
男子高校生の二人だったりと、
デートとは、恋愛中の二人だけの言葉じゃないんだよ、と、
そんな内容。
読み始めた時から、
“おしまい”と分かっているから、
それが切なくてたまらない。
読んでいるこちらは、
ただ、主人公の二人にどのような終わりが訪れるのか、
知りたいのは、その点だけになってしまう。
最後って、本当に悲しい言葉だ。
人には様々な事情があり、
どんな形にせよ、
必ず別れがやってくる。
それをあらためて思い知らされた感じ。
一番泣けたのは、
「ランクアップ丼」。
悲しい別れが胸を突く。
「おしまい」って、字だけ見るとやわらかい感じがしますが、
とてもせつない言葉ですよね。
二度と会えない別れは、とてもつらいけれど、
ちょっとしたおしまいも苦手です。
電話を切る時とか、食事の後、友人と別れたりする時、
タイミングがはかれなくて・・
もういいトシなので、かっこよくさらっと、でも冷たくなく「じゃあね」が
できないものかと(笑)。
関係ない話ですみません。
でもこの本、読んでみたいです。
by yonta* (2011-11-05 22:48)
yonta*さん
そうですね、
やわらかい言葉でも、
「最後」というのは変わりませんもの。
確かに私も、
友人とのお別れが上手くできていないかも。
なんとなく、口の中でごにょごにょとお別れを言って、
右と左にさようならって感じで。
もう少しちゃんとした大人にならなくちゃダメですね(笑)。
とても読みやすい本ですので、
いつかぜひ読んでみて下さい。
by 青山実花 (2011-11-06 18:58)
こんにちは。同じ本の感想記事を
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お気軽にどうぞ。
by 藍色 (2013-03-29 16:57)
藍色さん
コメントありがとうございます。
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これからも宜しくお願いします。
by 青山実花 (2013-03-30 19:40)