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「スモールフット」 [映画]

smallfoot.jpg
〔2018年/アメリカ〕


ある雪深い山の頂きに、
イエティたちが平和に暮らす集落があった。
ここは、雲より高い場所にあり、
下界は見えないし、
下界からもこちらは見えない。


そんなある日、
イエティの青年・ミーゴは、
不時着した飛行機に乗っていた
伝説の生き物・スモールフット(=人間)に遭遇する。


「スモールフットは本当にいたんだ!」
大喜びで村のみんなに報告したミーゴだが、
村の長老・ストーンキーパーは、
なぜかミーゴを嘘つき呼ばわりし、
村を追放する。


一方、麓の村では、
未知の生き物をカメラに収め、
有名になりたいと願う青年・パーシーが、
イエティを見たという飛行士から聞き取り調査をし・・・。





試写会で観た。


私たち人間が、
日頃、「未確認生物」としているイエティが、
雪山の山頂で文明を持って暮らしていて、
逆に彼らも、人間を、
「未確認生物・スモールフット」として、
その存在を半信半疑にしている、という設定が、
まず、とても面白い。


そして、
イエティの青年・ミーゴと、
人間の青年・パーシーが出会うのだけれど、
もちろん、互いに言葉が通じず、
イエティの立場で人間を見る時と、
人間の立場でイエティを見る時の表現が上手く、
さすがハリウッド、と思う。
あれなら小さな子供さんでも、
すんなり理解できそうだ。


それにしても、
純粋で、フレンドリーなイエティに対して、
やっぱり人間は怖い。
人里に下りてきてしまった、
野性の熊などの目からも、
人間は、こんな風に見えるのだろうな、と感じる。


そして、歴代の長老が隠してきた、
ある秘密をミーゴに伝えるシーン。
この場面が、重要で、
クライマックスシーンではないけど、
私個人のクライマックスだ。


所々、ミュージカル仕立てで、
それも、良い。
考えようによっては重いテーマを、
明るく見せている。


ラストは大団円。
あんな風に、異人種間も、
上手く纏まると、平和なのだけれど。


評価 ★★★★☆

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コメント 6

Ginger

そう思います・・・森に住めなくなった猿や熊たちも、人間が怖いんだろうなー、って。
by Ginger (2018-10-06 15:24) 

薔薇少女

お久し振りです!
また当該の記事とは逸れてしまいますが、勘弁して下さい!
先日やっと映画『食べる女』を観に行きました!
『栄の三越』に買い物に行く用事が有ったので、あらかじめ
映画の時間表を新聞から切出して置いて、間に合う映画を選んだら、
『食べる女』だったという訳!
一度観ると、たちまち昔毎月観ていたことが、思い出され、
ちらしを沢山貰って来て、家で眺めてると、10本位、見たいなと
思える映画が有りました!!
不思議と海外物は、search メアリーの総て A GHOST STORY
の3本しかそそられるものが無く、後は国内の映画ばかりでした!
あくまでも貰ってきたチラシの中での事だけど・・・
私は従来、お金を出して観る映画は、海外物のスケールのデカい
映画館ならではの迫力が堪能出来る物しか見て来なかった!
日本の映画は、テレビで観れば良いという考えだった!
日本の映画も海外物と遜色ない?ものとなってきたのだろうか・・・

by 薔薇少女 (2018-10-06 16:29) 

青山実花

Gingerさん
コメントありがとうございます。

人間の手には必ず銃がありますものね。
動物たちもパニックになって、
こちらに向かってくるのでしょうね。
by 青山実花 (2018-10-07 19:34) 

青山実花

薔薇少女さん
コメントありがとうございます。

「食べる女」観られましたか^^
いいなー。
私は試写会が当たっていたのですが、
行けなかったので、羨ましいです。
面白そうですよね。
最近の小泉今日子さんは、可愛くて好きです^^

日本の映画も、
良い作品が沢山ありますよね。
日本人でなければ理解できない、
心の機微を描いたものとか。
私はそういったものが好きで、
だからよく古い邦画を観ているのです。
映画は国を問わず、
面白ければいいのですよね^^

by 青山実花 (2018-10-07 19:39) 

裏・市長

「 モ ジ ャ か わ 」!!。


なんでもかんでもカワイくすれば
いいってもんじゃないぜ!。

こんなんがカワイイなら、
ボクなんか「天使」やな!。
もう見た目から、ブラブラしてるのまで、
すべてカワイイ!愛おしい!リボンで結んであげたい!。

言葉が通じない、意思疎通が出来ないというのは、
本当に難儀なこと。

犬は犬で、猫は猫で、
イエティはイエティ語で話しかけられているのだろうが、
人間には理解できない。

ニャンコなんかが鳴いて、
この晩メシ、もうちょっと塩味が足りねぇよ!と、
訴えていても、飼い主は勝手に判断して、
「おぉ!そんなにうまいか!明日もこれにしてやる!、
猫まっしぐら!」なんて喜んでる。

ボクも同じ日本人同士だと思い、
日本語で青山実花さんに対して色々と
訴えかけてはいるが、一向に通じないようだ。

いや、通じてはいるのだが、
通じていないフリをしているのだろうか?。
そうだとしたら、青山実花とは
とんでもない・・・。・・・ウッ・・・!、ガクッ・・・。
by 裏・市長 (2018-10-10 23:25) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

そりゃあ、裏・市長さん、
「モジャかわ」は大事ですわよ。

現在、わたくしが、
目の中に入れても痛くないくらい
猫っ可愛がりしているシャンシャンだって、
「モジャかわ」なのですよ。


シャンシャンとわたくしが、
意思の疎通ができないなんて、
とんでもございません。

シャンシャンの気持ちは、
シャンシャンの様子を見ていれば、
すぐに分かります。

わたくしは、シャンシャンの動画を見ながら、
永遠にアテレコをし続ける、
自信がありますわ。

「この笹、うめー」
「なんだよ、今日は客が多いな」
「さ、寝るか」

てなもんでございます。


裏・市長さんの言葉?
うーん、大和高田語は難しすぎますわね。

by 青山実花 (2018-12-23 08:27) 

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