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「サラの鍵」 [映画]

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〔2009年/フランス〕


パリで暮らす、
アメリカ人ジャーナリスト・ジュリアは、
夫の実家の持ち物である、古いアパートを譲り受け、
家族で住む事になった。


しかし、そのアパートは戦時中、
ユダヤ人から没収したものだと知り、
ジュリアは、そこに住んでいたスタルジンスキー家の事を調べ始める・・・。


・・・1942年。
ユダヤ人の一斉検挙が始まり、
スタルジンスキー家にも、警察がやって来る。


両親と10歳の少女・サラは捕まったが、
サラの機転で、幼い弟・ミシェルは納戸に隠され、
検挙を免れる。


しかし、直ぐに家に帰れると思っていた両親とサラは、
収容所に入れられ、
もう戻れないと悟る。
納戸に入れたミシェルは無事なのか。
その事しか頭にないサラは、
命からがら収容所を脱走し、
パリに向かうが・・・。





胸が締め付けられて、
嗚咽が止まらなかった。


弟・ミシェルが大好きで、愛おしくて、
警察に踏み込まれた時、
咄嗟に彼を納戸に入れて、鍵をかけたサラ。


全ては純粋な愛の心でした事なのに、
それが後になって、
思わぬ結果を招く事になろうとは。


収容所で、
父と引き離され、
次に母と引き離され、
その時、母がサラを抱きしめて、
「あなたを愛しているわ。絶対に忘れないで」と言った、
その場面の辛さは想像を絶する。


この映画の救いは、
それほどの悪人が出てこないところ。


もちろん、一人もいないわけじゃないけど、
親切な人が多く、
サラは、優しい人々の心に触れ、
生きてゆく。


しかし、子どもが主人公だからと、
必ずしもハッピーエンドとはならないのが、
戦争なのだと思い知る。
それが現実。
毎回書いているし、
当たり前の事だけど、
戦争は絶対反対。


評価 ★★★★★




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