「ファーストラヴ」 [映画]
〔2021年/日本〕
芸大のトイレで、
女子大生の聖山環菜(芳根京子)が、
父親を殺したとして、逮捕される。
事件に興味を持った、
心理士の真壁由紀(北川景子)は、
留置所で環菜と面会するも、
中々、心を開いてはくれない。
環菜の弁護を担当する事になったのは、
由紀の夫の弟・庵野迦葉(中村倫也)。
実は由紀と迦葉は、
大学時代、
付き合っていた過去がある。
2人で協力し合い、
環菜と接見するにつれ、
環菜の心の傷が、
徐々に露呈し、
また、由紀の辛い過去までが
心に蘇ってきて・・・。
試写会で観た。
出てくる親、出てくる親が、
どうにも異常な人間ばかりで、
胸が悪くなる。
世の中には、
これほど、小児性愛者が多いのかと
思わされる内容だし、
いやいや、これは映画だから、
と考えたいけれど、
でも、ネットのニュースを見ていても、
毎日のように、その手の事件がある事も事実だし。
なんというか、
ここまでくると、
男というのは、
特にロリコンというわけじゃなくても、
とにかく目の前に、
女という性別の者がいると
欲情するのではないかとさえ、
思える。
それから、この映画で異常なのは、
男だけではない。
環菜の母親も、
そして、由紀の母親も、
気持ち悪すぎ。
夫の異常さや、
自分のストレスを
娘にぶつけて、
それで、あんたの気が済むのか、
と聞きたい。
本来なら、一番の味方であるはずの母親が
あれじゃ、
娘の行き場がない。
それにしても、
裁判って限界がありますね。
冤罪とまでは言わないけど、
あれで、あの判決なんだ、と、
どうも納得がいかない。
おかしな親に育てられて、
大人になって、
やっと自由になれそうな年齢まで来たのに、
それでも、いつまでも親の呪縛から逃れられない。
この映画の登場人物たちは、
一体いつになったら、解放されるのか。
評価 ★★★☆☆