「水に浮かぶ 浮かんで」 [映画]
〔2019年/フランス〕
ギャランスは、
姉の子供たちの面倒をみるために、
夏の地中海にやって来た。
幼い甥と姪は、
ギャランスのウィッグの下の髪に
興味津々で、
見せてほしい、とせがんだ。
ギャランスがウィッグを外すと、
髪が半分ほど抜け落ちた、
彼女の頭が現れて・・・。
試写会で観た。
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2020」
の1本。
頭髪が半分ほど抜け落ちてしまっている、
若い女の子・ギャランス。
どうしたんだろう。
抗がん剤、
放射能、
ストレス・・・
などなど、
私の少ない知識で考えてみたけれど、
理由はそれくらいしか浮かばないし、
でも、観ていると、どれも違うような。
病気ではない、というセリフが2回ほどあるし、
そこまで強いストレスを感じているほど、
悩みがあるようにも見えない・・・。
でも、朝起きると、
ベッドには多量の抜けた髪があって、
なんでもない風を装ってはいても、
それがどれだけ悲しい事かは想像がつく。
そんな中、ギャランスは、
知り合いの男の子と再会し、
ちょっといい雰囲気になるけれど、
今はまだ、恋はちょっとお休み、という感じで。
その後、彼女は思い切って、
姉と、甥姪に、
自分の髪を剃ってもらう。
うん、
ちょっとその気持ち、わかるな。
残り少ない髪をそのままにしておくより、
思い切って全部剃ってしまった方が、
すっきりするような気がして。
同じ経験がないので、
ギャランスの気持ちは想像するしかできないんだけど。
評価 ★★★☆☆