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「置いてはいけない」 [映画]

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〔2019年/オーストラリア〕


ある引っ越し業者の男のところに、
年配の女性から、
ピアノを運んでほしいとの
依頼が入る。


男が息子を伴って、女性の家に行くと、
女性は、とにかく早くしてほしいと焦っている。


ピアノを運び出したタイミングで、
女性の夫らしき男が帰ってきて・・・。





試写会で観た。


「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2020」
の1本。


年配の女性が、
何か荷造りをしていて、
部屋にはピアノがある。


女性は家を出るギリギリになって、
やっぱりこのピアノを「置いてはいけない」と思ったようで、
引っ越し業者を呼ぶ。


想像だけど、
そのピアノには、女性の思い出が詰まっているのだろう。


女性が逃げるように家を出る理由は、
大体想像がついたけれど、
案の定、夫が帰ってきて、
彼女に怒鳴り始める。
でも、彼女と娘は、無視して出てゆく。


このDV夫は、
今、まさに妻と娘に捨てられたんだ。
ザマーミロ、自業自得だ、と溜飲が下がる思い。


それを一部始終見ていた、引っ越し業者の男。
実は、彼は家で、かなり威張っていて、
子供たちを、力で言いなりにさせている。


でも、私には、
彼のその表情から、
「そんな事をしていると、いつか自分も同じ目に遭う」
と気が付いたように見えた。


人の振り見て我が振り直せ。
そこで気付けて、
自分を変えられる人は、人生も変わってゆくと思う。
自戒の念も込めて。


評価 ★★★☆☆

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