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「蜜蜂と遠雷」 [映画]

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〔2019年/日本〕


若手ピアニストの登竜門して名高い、
「芳ヶ江国際ピアノコンクール」。
3年に一度の大会が、
今、開催されようとしている。


かつて、天才少女と呼ばれながらも、
母の死をきっかけに、
ピアノから遠ざかっていた、
栄伝亜夜(松岡茉優)も、
挑戦者の一人。


そんな彼女のライバルは、
年齢ギリギリで、これが最後の挑戦となる、
サラリーマン奏者・高島明石(松坂桃李)。


ジュリアード音楽院に在籍する、
最有力優勝候補・マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)。


そして、コンテスト出場歴もなく、
自宅にピアノすらない、
謎の16歳の少年・風間塵(鈴鹿央士)・・・。





試写会で観た。


恩田陸さんの、同名小説の映画化だけれど、
残念な事に、原作未読。


第156回直木賞と2017年本屋大賞で史上初のW受賞をいう
作品なので、
読めばきっと面白いだろうと思うのだけれど、
縁がないまま、
映画を先に観る事になってしまった。


映画の前に、
幻冬舎の編集さんで、
この「蜜蜂と遠雷」の編集を担当されたという、
志儀保博さんが登壇され、
この作品に関するお話しをされた。


恩田陸さんは、映画化の話があった時、
「あの作品を映画化するのは、無理なのではないか」と
最初は、そう話されていたそうだ。


それから、恩田さんのお願いとして、
「とにかくピアノ演奏の場面を多くしてください」
「前後編などに、分けないでください」
などの要望があったそうだ。


映画は、恩田さんの希望通り、
演奏の場面が多く、
それが、また、大変な迫力で、
クラシックには詳しくない私でも、
聞き入ってしまう。


それから、
コンテストの場面ではないけれど、
亜夜と塵の連弾の場面がとにかく好き。
2人が、ピアノが好きでたまらない、という気持ちが、
めっちゃ伝わってくる、
美しく、幻想的で、楽しそうで、可愛い場面。


この塵を演じた、
鈴鹿央士くんは、
広瀬すずさんがスカウトしたんだそうですね。
ちょっとビックリ。


評価 ★★★☆☆

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